林志玲婚禮場所的建築師👷
台南美術館和嘉義美術館都是重要的歷史建築🧱,最特別的是,很巧合的都出自日治時期同一位建築師梅澤捨次郎的設計。
梅澤捨次郎(梅沢 捨次郎,うめざわ すてじろう,1890-1958),日本石川縣石川郡鶴來町的士族,原姓秋田,1907年(明治40年)擔任縣府測量人員,翌年入學東京私立工手學校(今之工學院大學),同時也被受僱為陸軍陸地測量部地形科,為了生活,1910年5月兼任第一師団経理部営繕課傭員(日給6錢),這些兼差工作讓他累積了許多測量和營繕的實務經驗,1911年畢業後即來臺灣發展。
來臺後先是在臺灣總督府土木部任職,被分派到營繕課(月俸25 円),1917年3月31日成為臺灣總督府民政部土木局營繕課勤務技手(月俸27 円)。其實總督府營繕課裡有許多工手學校的學長和同窗,例如山口茂樹(第2期生)、後藤麟三郎(第14期生)、高崎才蔵(第22期生)、荒井善作(第24期生)、八板志賀助(第29期生)、尾辻国吉(第29期生)、小川陽吉(第32期生)等都非常活躍,梅澤也因此如魚得水,逐步發揮所長👏。
日本時代興建的嘉義、臺南火車站也都是出自同一位建築師,1926年(大正15年)8月出任台南州土木技師的宇敷赳夫之手,宇敷後來離開這個職位,臺南州知事永山止米郎認為梅澤是最適合的繼任人選,梅澤乃因此在1930年2月3日擔任臺南州地方技師,且1931到1933年之間兼任臺灣建築會臺南州支部長。
梅澤一來臺南,就接到總督府一項重大的任務,就是計畫要舉辦「臺灣文化三年紀念會」,1930年的10月26日至11月4日一連十天,計畫中的一環,如闢建大南門一帶的小公園,九龜碑的移轉、安平赤崁城址部份修復成鄭氏王國時代的模樣等,這場紀念會,總計超過17萬參觀人次,以當時的人口數來看,算是非常驚人了😲。
現在咱們的行政院中央大樓、司法院司法大廈等等,均為日治時期一位營繕課的課長井手薰所設計。井手薰自1919年起擔任總督營繕課課長,任內參與多項官方與民間的建築計畫,後來亦出任1929年成立的民間社團「臺灣建築會」會長,主導日治時期建築思維,而梅澤來台,井手薰就是影響他的設計思考非常重要的長官,後來梅澤在設計末廣町住宅(今中正路)以及臺南警察署等,都邀請亦師亦友的井手薰前來指導。
在梅澤的年代裡,建築風格流行一種叫アール・デコ( Art Déco),成大建築系教授傅朝卿將其翻譯成「藝術裝飾式樣」,且將臺南警察署(1931)、台南末廣町店舖住宅(1932)等梅澤的作品都歸入這一類。
臺南警察署即是後來的臺南美術館一館,而嘉義美術館則本是專賣局嘉義支局。梅澤在1934年至1942年間任職專賣局庶務課技師,一出任便奉命設計與建設新竹出張所(1935),當時量體可稱新竹最為「豪壮」的建築,且至今仍然保存;接著,1937年完成了嘉義支局。
梅澤的風格在Art Déco風格之外,也受到美國建築萊特(Frank Lloyd Wright)的影響,強調水平直線美感,立面慣採規律性重複的矩形窗與連續的水平楣梁帶等,日子越久越耐看,久到連他的玄孫都受到感動。
吉甫康裕(1980年4月3日-)是一位日本動畫導演,獲獎連連,其中尤以《サカサマのパテマ》標榜『空想科学漫画映画』,獲選為「2014 高雄電影節 – 孩子幻想國」邀請片單之一,在高雄上映,他曾在他的Twitter上提及梅澤捨次郎是他的曾祖父,而且深受他的建築風格的啓發。
戰後梅澤是極少數被留下來的日本技術人才,被延攬為台灣省營建公司技師,長男清之則為農商局雇員,如此這般在台待了10個年頭,後來因為患了胃癌,乃不得不返回日本,一度想再申請返台,卻已力不從心了,1958(昭和33)年4月29日辭世,享年68歲。
朋友來參觀臺南美術館時,我總是會介紹這裡是臺灣第一女模林志玲舉辦世紀婚禮的所在,但也不忘順便講述梅澤捨次郎,他的作品本來不是為了美術館的功能,但如果要他專門設計一座美術館,那麼結果又會是什麼?🤔
拍得影片分享:
https://www.youtube.com/watch?v=MFY8toUzZfo&feature=youtu.be
圖/文 魚夫
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私と元婚家の神経
わからんって話結婚して
すぐに夫の会社に転職した
親族経営の小さい会社で、
舅が社長、姑が専務、夫が
常務、従業員10人以下
姑がやっていた事務仕事を
引き継ぎ、
姑本人は役員報酬を
もらいながらの楽隠居
入社して3カ月目、経費
節減の名目で税理士と社
労士の契約をいきなり止められた
契約解除には3か月前の
申し出が必要なので、
私の入社が決まった段階で
決めてたんだと思う
前職では経理部にいたけど
税理士のやってるような
レベルの仕事なんてできる
わけがない
給与だの労働保険だの、
社労士に関する業務なんて
関わったこともない
気の毒に思った税理士・社
労士の両先生に裏で
こっそり教えて
もらいながら業務をこなした
↑両先生は同じ事務所に
所属していて、
突然のことに先生同士で協議して、
個人的にサポートを
してやろうと決めたらしい
科目がわからん!なんだこれ!
と一晩中わめきながら会計
ソフトと領収書とにらめっこし、
労働保険料の申告書と格闘し、
嫌味を言われながら給与計算をし、
社会保険料の算定基礎届に
首をかしげ、
その合間に何故か危険物乙
4の資格を取らされたw
銀行が遠いのでネット
バンキングを使いたいと
お願いしたら、
月額利用料を給与天引きで
いいならと言われた
役員報酬が高すぎるので
下げてほしいと夫・義
両親に頭を下げるも
聞き入れてもらえず
その頃はもう頭が麻痺して
いたので、
自分を部長にして給与を月
8万円固定にして夫の
扶養に入れることにして
浮かせたお金を少しでもと
従業員の人件費に回した
入社して
3年目くらいまでは会社で
寝泊まりするほど忙しくて
家事が全くできなくて
それに対して
「家事代行費」の名目で
姑から月4万円を請求さ
れて素直に支払ってた
税理士先生に
「うちの子のお古でよければ」
とテキストをもらって勉強し、
入社3年目に簿記2級、
5年目に1級を取得
同時並行で毎週日曜日に社
労士先生が主催する講座に
無料で招待してもらって、
入社6年目に社労士合格
ここまで先生方には全然
お礼なんてできなくて、
せいぜい個人的に
恥ずかしいほど安価な
お歳暮を贈る程度
ただその頃には仕事が随分
効率化できていたので
精神的に余裕ができて、
学生時代に取得
しようとして諦めてた
行政書士資格に再挑戦を始め、
独学だったので少し時間が
かかったけど、
入社7年目にようやく合格
入社7年目が終わる頃、
夫に離婚届を突き付けて、
未払い残業代の請求を
しないことを引き換えに
財産分与で250万円&
行政書士の登録にかかる
諸費用30万円を慰謝料
代わりにもらって離婚
忙しすぎて子供を作る暇も
なかったのがかえって幸い
したと思った
「アンタのせいでまた
働かなきゃいけない」
と姑に嫌味言われたけど
かえってざまぁあああ
wってすっきり
姑は面の皮が厚いらしく
税理士・社労士先生とまた
契約を結ぼうとしたけど
拒否されてたw今月は
のんびりして、
9月から例の両先生の
事務所に入社することになってる
最初の1カ月は試用期間で
給与が低いらしいが、
それでも元夫の会社にいた
ときの3倍w
両先生とその奥様方から
「友人として、個人的な
再就職祝い」
という名目で化粧品と
スーツを買っていただいた
するしないは別にしても、
40歳までに開業
できるだけのスキルを身に
つけろと先生方に言われた
まだ32歳だから結婚も
できるし子供も欲しい
やりたいことが多すぎて
目がくらみそうなくらい
楽しい結婚生活で麻痺して
いたときに、
ネットで愚痴をこぼして
「なんでそんなに頑張るの」
「奴隷乙」とレスもらって
そのときデモデモダッテで
反論してたけど、
それで目が覚めた
あのとき叱咤激励して
くれた顔も見知らぬ皆さん、
本当にありがとう
乙幸せになる呪いをかけてやる
禍を転じて福と為すって
感じだよね。
良かった良かった。
元姑・夫が道を歩くと必ず
犬の糞を踏みつける呪いを
かけておくw
努力は報われるね
目もくらむほど
楽しいなんて素晴らしい!
![post-title](https://i.ytimg.com/vi/8cRTa4rrN-8/hqdefault.jpg)
経理部 在 Genの本棚食堂 Youtube 的最讚貼文
『月と金星』より抜粋
カクテルシェイカーのようによく冷えた中央線特別快速の中、レシピサイトで今晩の献立を考えていると同僚の牧さんからメッセージが入った。
『よ』
『よー』
『お疲れ』
『まだ経理部いる?』
『お疲れ様です』
『いや』
『そろそろ最寄りです』
『はや!笑』
『まぁたまにはね笑』
『牧さんはお決まりのやつですか?』
『からかう暇あるなら助け舟出してよ、、華金なのに、鹿島が私を離さない』
課長の鹿島さんは彼女が大のお気入りで、金曜はいつも仕事を増やして2人で残業し、20時頃飲みに誘うのがお決まりだった。
『笑』
『そうしたいのは山々ですが』
『うん、どうしようもない』
『あのさ、今日見たい映画あるんだけど、トムハーディ主人公のやつ。帰りにTSUTAYAで借りてく?』
その文面を見て僕は目を閉じた。
やってしまった。
一昨日の昼下がり、社食で山菜蕎麦を食べていると、珍しく彼女が声をかけてきた。
「どうしたんですか」
「だって。周り人いないし」
確かに、200席ある空間には僕たちをのぞいて4,5人しかいなかった。
「あらほんとう。でも仕事戻らないと鹿島さんに残らされますよ」
そう言うと、彼女は少しもじもじして言った。
「あのさ、金曜お邪魔してもいい?」
確かにそう言っていた。そして僕は予定も確認せず、蕎麦をすすりながら確かに頷いた。
きっと彼女の中では今夜のシナリオが緻密に練られていたに違いない。21時ごろ駅に到着、帰路で好物の肉まんとコーラを買ったらマッドマックスかブロンソンを観る。ダークナイトとインセプションも捨てがたいが、ノーラン監督のハーディは決まって脇役だ。そして映画が終われば午前2時のシーツで深い眠りにつく。
僕は卑しくも先約と彼女を天秤にかけた。
『すいません』
『今日弟が来ることになって、』
ありのままを伝えればきっといい思いをしないから、僕は一部だけを切り取った。
既読はついたが返答は遅く、腹の底が締め付けられた。
『そっか』
『まぁこればかりは仕方ない』
『あんまり会えないだろうし、家族団欒を楽しんで!』
『ごめんなさい、』
『気にしなさんな。明日死ぬわけでもあるまいし』
『来週ブロンソン観ましょう』
『え、なんで分かったの』
『好みそうだから』
『そっか笑 ありがとね』
『こちらこそ、ありがとう』
タイミングを失った曖昧な関係の果ては、一体いつ訪れるのだろうか。
列車の扉が開き、ホームに足をつけると、顔には茹だるような熱風が吹き付け、今夜は熱帯夜になると予感した。
巨大な看板が見下ろす駅前広場はくたびれて背筋が曲がったサラリーマンや出会いを求める溌剌とした若者で溢れている。雑居ビル群の隙間に張り巡らされた薄暗い商店街に入れば、魚の煮付け、肉饅、もつ煮に焼き鳥、色んな匂いの湯気が空間に立ち込めてすごい湿気だった。
僕は客引きを避けながら、地下の食品店で肉野菜を買い足し、一本裏手に入って桃色の壁が大変チャーミングなフィリピンパブ脇の階段を上がった。
薄っぺらい扉向こうの築50年2DKに期待できるものなんて何もありゃしない。生活に必要なだけの家具とオーディオと数本の植木鉢があるだけだ。
床に散らばるペットボトルや延長コードを避けながら僕は汗ばんだ服を脱ぎ、大窓を開けてベランダに出た。目の前には雑居ビルに囲われた小さな中庭と一本の街灯があり、そこでは子供達がキャッキャとボール遊びを、猫はシャーシャー喧嘩を、パブのママはゴンゴン洗濯機を回していた。
頭上の四角く切り取られた空には、藍夜に飲み込まれる夕焼けの中、淡い輪郭を持つ月と金星が寄り添うように輝いており、さながらムンクの星月夜のようだった。
「そんなもん吸い出しちゃって」
口元で紙煙草がじんわりと赤い火を灯す中、ママは言った。
彼女の会話の始まりはいつだって間が悪い上に好戦的で耳に障る。
「あれ、こりゃどうも。これから出勤ですか?」
僕はフェイスパックにヘッドタオルの大怪獣ダダもといママへ聞いた。
「暇ならうち手伝いなよ。先週ちょうど一人辞めたから」
「毛の処理してませんけど大丈夫ですか」
「客引きだよばか。つまんないボケしやがって」
「まぁまぁ。そういや、今日葉来ますよ」
そう言うと、彼女のフェイスパックは顔から剥がれ落ちた。
「えー!早く言ってよ!いつ来るの?」
「さぁ、特に聞いてないんで」
「聞けよ」
「時間あったら寄りますよ」
「なくても寄りな。成田屋のちゃんぷるーあるから食べさせて。あの子成長期なんだから」
「いつもすみません」
火を潰して部屋に戻ると、僕はたまっているオールナイトラジオを流しながら牧さんの歯ブラシやパジャマをしまい、床は念入りに掃除機をかけた。浅ましいことは自覚している。
『今まで本当に長い間、お世話になりました』
そんな言葉を聞いたのは3年前の春のこと、近所のバス停だった。
田村光は深々と頭を下げ、まだ小学生だった弟の葉とこの部屋を出ていった。
僕がうつむく彼を「またな」と強く抱きしめると、「本当にまたあるの?」と返ってきた。
「うん、絶対あるから、大丈夫」
そう言いながら、僕は彼女の目を見て頷いた。
「じゃあ、行くね」
「うん、元気で」
「樹も元気で」
光はとても穏やかな表情をしてバスに乗った。
車体が交差点を曲がって視界から消えた時、長い年月をかけて築いた自分の半身が死んだ気がした。
「こんな終わり方後悔するよ」
ママはそう言った。
「どうしようもないでしょ」
僕はそう言い、階段を上がった。
最低限のものが持ち出され、「捨てて」と告げられた穴あきのニットやダイアナのヒール、使い古したスケボーはあまりに生々しく、今でもクローゼットの隅に残したままだ。
随分昔、光へ告白をしたその日、彼女は僕を自宅に連れて行った。
煙草の煙が立ち込める古いアパートには痣のある母親とその恋人と、赤ん坊の葉がいた。
一目でその家庭に何が起きているか分かった。
そしてその日の夕方、僕はアパート脇のブランコでひどいフラれ方をした。
だから18になったら3人で住もうと言い返すと、彼女はくしゃっと笑った。
3人で7年間、この部屋で暮らした。働いてばかりで余裕のある暮らしなんて送れなかったけれど、幸せだった。葉を自分の弟のように、子供のように可愛がった。
入学式も授業参観も運動会も、僕は当たり前のように出席したし、色んな場所を3人で見て回った。
そして葉が人一倍努力家で、思いやりのある自慢の少年になった時、僕と光はとうに恋人ではなくなっていた。
彼らが去った晩、ソファに座って呆然としていると、葉から電話があった。
深夜零時の公衆電話からだった。
「もしもし」
「葉?どうした?こんな時間に出歩いちゃダメだろ」
「コウちゃんと同じ布団だから寝らんない、なんか部屋臭いし」
「そっか、それは寝られないな」
「もうほんとに戻れないの?」
「うーん、分からない。やっぱりちょっと難しいかもな」
「ほんとに俺のせいじゃないの?」
「それだけは違う。何度も言うけど」
「戻りたくないの?」
「戻れるなら、うん、戻りたいかな」
「俺も戻りたい。帰りたい」
「うん、そうだよね」
「うちに帰りたい」
血も縁も繋がらない少年のすすり泣きに、僕は携帯を押し当てることしかできなかった。
スピーカーから流れる宇多田ヒカルのニューシングルと共に鶏の一枚肉を卵にくぐらせていると部屋にチャイムが鳴り響いた。粘り気のある手のまま扉を開けると短髪になった葉が立っていた。
「えらい早くないか」
「部活早く終わったから」
「なんで息荒いの」
「走ってきた。何となく」
「若いって罪よねー」
僕はそう言いながら、彼の手に下がる成田屋のビニール袋を見た。
「あ」
「え、まじ」
僕が頷くと、彼は大きく溜め息を吐いた。
「まぁ、育ち盛りだから大丈夫。二人前食え。というかどうしたそれ」
襟足まで伸びていた彼のさらさらヘアーは3週間見ないだけで引き締まったツーブロックに変わっていた。
「変?」
「変じゃない。ただ垢抜けたなぁと」
そう言うと、彼は少し口元が緩んで嬉しそうにした。こんな素直な高校生この世にいるかねってくらい素直で、こっちが恥ずかしくなる。
「お、チキン南蛮!手伝うことある?」
「いやいいよ、ゲームでもやってろよ」
「えーそうですかー」
葉はテレビゲームを立ち上げて通信対戦をはじめ、僕はキャベツを千切りにした。
彼の高校進学を機に、二人は新高円寺から四ツ谷に引っ越したと聞いた。
二人がどんな物を食べて、話して、誰と暮らしているのか、僕は何一つとして知らない。
葉は彼女のことを話さない。話したがらない。
高温の油にくぐらせた鶏肉はパチパチと小気味良い音を立て綺麗なきつね色に揚がった。それから隣のコンロで醤油と砂糖とみりんベースの甘辛いタレを作り始めると、葉はゲームを止め、冷凍庫にあった残り物をひょいひょいと集めた。
「えー、いいのに」
「大したことしないよ」
「味噌汁?」
「うん」
僕はだしの素を渡し、彼は鍋に火をつけて具材を炒めた。改めて横目で見ると、身長は僕とそう変わらないし、体つきもがっしりし始めていた。
彼がまだ保育園の頃、仕事漬けの彼女は家を開けることも多く、大学生だった僕と彼は、よくこのキッチンにいた。
初めて彼の好物のチキン南蛮を作った夜、出来上がりはまずまずだったが、やや事有り気な表情の葉を見て僕は慌てた。
「ごめん、コウちゃんのと違った?」
そう聞くと、彼は首を横に振った。間違いなく揚げ物担当の自分に非があると確信したが、原因も分からず、僕は葉が残さず食べる姿をじっと眺めることしかできなかった。
一連の出来事を深夜に帰ってきたコウちゃんに話すと、彼女は静かに笑っていた。
「うちはさ、なんでか卵と小麦粉なんだよね。もしかするとお父ちゃん九州出身だったのかも。ほら、私顔も濃い目だし」
彼女は眉間の掘りをつまみ、金麦をぐびぐび飲みながらチキン南蛮もどきを食べていた。
「なんだ、美味しいじゃん」
「そりゃレシピ通り作ったからね」
「葉は贅沢なやつだなぁ」
食事を終えると彼女はすとんと眠り、朝になればまた働きに出る。襖越しの葉が起きないよう、僕たちはいつも明かりと声を絞って深夜のわずかな時間を過ごしていた。
「じゃいただきまーす」
葉は何とも行儀悪く、山盛り茶碗の上にどっさりと肉を乗せ、タレのしみた米をかき込んでいた。
「うまい!」
「そりゃ良かったよ。なぁ」
「ん?」
「彼女できました?」
僕がそう言うと、葉は僕を睨んだ。
「なんで?」
「当たっちゃったか」
「違うって」
「じゃあ気になる子?」
彼はいや、と首を傾げながらもゆっくり頷いた。
甘酸っぱすぎて叫びたくなったが、嫌われたくないので我慢した。
「写真ある?」
そう言うと、彼はスマホを取り出し、真剣に写真を探し始めた。
見せちゃうの、見せちゃうのか!本当にこいつには思春期がないのか!
ツーショットの写真に映る彼女はまぁ結構な美人で、こいつは面食いだと確信した。
「お、可愛いじゃーん。と言うかツーショット」
「普通に、体育祭の時のやつだし」
「いや体育祭でも二人じゃ撮らないだろ」
それから僕たちは彼女にアプローチするための戦略を紙に書いて練った。練りながら、かつての自分が使ったアプローチと同じものだと気づき、我ながら呆れた。
「焦らずゆっくりやりたまえよ葉くん」
僕は葉にチキン南蛮の一切れとトマトをあげた。
「トマトはいらない」
「贅沢なやつだな」
「樹はさ、彼女とかいないの?」
「え」
初めて聞かれた、そんなこと。
「ごめん、忘れて」
「いたら、どう思う?」
「うーん、まずはちゃんと紹介してほしい?かな」
「・・・・呼んでみる?」
![post-title](https://i.ytimg.com/vi/mCo2EDkbKlw/hqdefault.jpg)
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