ASAKU® X Dragon Life
Part.1
この本の全13章。
アサク伝X真龍の魂
原作: 劉明昆
訳者:ZiON
あらすじ
神説年暦36772年
『神説大陸』の地表にある『人間界』『妖精界』『幻獣界』に、緑色の『鏡返ノ核』が出現し始める。毎回の出現場所が不定、中から核を守るための小さな魔物が同時に現れる。出現して24時間後赤色に変化し、半径一キロあたりにて『逆時震盪』でエネルギーを放つ。その力によって時間が過去へN年分に巻き戻し、そしてより強い魔物と、核を守護する『鏡返核獣(ミラーコア獣)』が召喚される。一つの『鏡返ノ核』に一回しか『逆時震盪』が発動しない、が、コアが出現するだけで周囲にいる動物や魔物の狂暴化を引き起こす。
『鏡返ノ核』の出現頻度が約3~7日、現在、コアを破壊する方法が見つかっていない。
『逆時震盪』が発生すれば、半径一キロの範囲内で過去へN年分のタイムリープが起こり、有機物でも無機物でも時間がN年分巻き戻される影響を受ける。例をあげるとつまり、「その場にいる人間はそのN年分若返る」という、実際の存在時間がNより少ない場合は、存在ごと消えることになるが、その範囲から出ると元通りに戻る。単なる時間の巻き戻しではなく、コアを守る魔物も多く出現するのと、そのN年前に存在していた者も一緒に現れるが、魂の持たない攻撃的なゾンビになってしまう。それでも、亡くなった人に会いたい人にとってはどうしても、期待を持ってしまうことでしょう。
魔物による破壊と、どれくらいの時間が巻き戻されるかは予測不能なため、誰も予兆が出る時に影響範囲内にとどまらない。『逆時震盪』が起きれば、逃げるしかない。
神説大陸に存在する種族の中で唯一、『逆時震盪』に影響されないのは精霊族だ。そして、『鏡返ノ核』は精霊界にだけ出現しないと言われている。理由こそ不明だが、『逆時震盪』に影響されない絶対的な防御力を持つ精霊でも、コアを破壊する能力がなく、魔物の出現を阻止するのには封印しか手段がない。
精霊聖王の命令により、『精霊界』光族の封印士・アサクとその仲間たちは、『鏡返ノ核』の出現場所を予測し、『逆時震盪』を測れる【不帰ノ羅針盤】を手に、“『逆時震盪』による危害と大量に出現する魔物の原因・『鏡返ノ核』を封印すべく”と、世界へと旅立つ。
第一章:封印士アサク(Action Chapter)
神説年暦36722年 8月12日 月曜日 午後三時
人間界の『フィル王城』の西南方向にある小さな村『エデンの村』では、『鏡返ノ核』の出現によって、村人たちを撤退させるべく、フィル王城から発遣された軍隊が、人々を守るため魔物と戦う。コアが赤色に変化し始め、残り時間30分あたりで、『逆時震盪』による大量の魔物に備えるため、軍隊が戦線を下げて村の外に包囲網を張ろうとしたその時、布陣の手前に急に『折畳ノ廻廊』が現れ、中から青い服に白マント、【聖印短劍】を持つ魔法使いらしき若い男と、その隣にピエロのようなぬいぐるみと、羽をもつ獅子、そしてかわいらしい女の子が一緒に出てきて、そのまま村へ向かっていく。慌てて止めようとする兵士に、男がこういう。
アサク「俺は精霊聖王のご命令により『鏡返ノ核』を封印すべくここにきた精霊光族の封印士、名はアサクだ。あんたたちみたいな役に立たない小物は早くどっかに逃げるんだな」
兵士 「な、この無礼もの!」
となりに立っている女の子がアサクにストレートを一発かまして、礼儀正しくこう言った。
イリヤ「精霊土族の猛獣使い・イリヤと申します。兄のご無礼をお詫びいたします。こちらの軍隊をお率いになっている将軍様はどなたでしょうか」
この時、将軍らしき男が布陣から出てきて、礼儀正しく挨拶をする。
スタール「精霊界からのお力添え、感謝いたします。俺はフィル王国軍団団長・スタールと申します。どうかコアを封印し、危害をお治めくださいませ」
イリヤ「村にはもう全員撤退しましたでしょうか」
スタール「ええ、全員撤退させました」
アサク「よし、なら安心して暴れるんだな!」
そう言って、ピエロのようなぬいぐるみと羽をもつ魔獅子を連れて村へ駆け込んで、魔物を戦うためにコアへと前進する。
イリヤ「イリアは魔獣の狂暴化について調査するために来ましたの。コアの影響で普段おとなしいものでもとても攻撃的になってしまいますので、どうかお気を付けてください」
イリヤはスタール団長へ一礼してからアサクに続けて村へと入った。
大量の魔物が襲い掛かる。アサクは【聖印短劍】で迎え撃つ。【聖印短劍】に切られた魔物はすべて封印術によって身動きを取れず、そしてその属性の力を短剣の中へ吸い込んで蓄えることができる。ほかの物に触れても同じ効果で、例えば石なら土属性の力を吸い込むことができる。
アサクが魔法を発動するのには、左手に正三星陣、右手に逆三星陣を放ち、吸収した属性の力を手の魔法陣に付与すれば、陣魔法で攻撃できる。敵が複数の場合は逆三星陣で拡散式の魔法を、一点攻撃する場合は正三星陣で集中式の魔法を発する。だが陣魔法の威力は、吸収した属性の力強さで決められる。
イリヤは【愛のムチ】で戦う。このムチに叩かれると、悪の魔獣は浄化され、正常の魔獣ならおとなしくなって攻撃してこなくなる、イリヤの友達になって一緒に戦ってくれることも。
コアに近づければ近づくほど敵が強くなり、アサクが一気にコア近づけることを決めて、【聖印短劍】をしめて、ピエロのようなぬいぐるみへ叫ぶ。
アサク「来い、ゴーストカード! 【日輪ノ剣】へ幻化してくれ!」
ピエロのぬいぐるみが【日輪ノ剣】へと変身し、剣身から太陽のような輝きを放つ。アサクがこの神剣を振りかざし魔物を迎え撃つが、日の光に当たらないところに入ってしまう途端に、剣の輝きが弱まり、力を失っていく。この時に剣からゴーストカードの声が発した。
ゴーストカード「だめです! 光のないところだと【日輪ノ剣】は力を失ってしまいます! もうすぐ日が落ちます。早く片付けないと!」
アサク「わかってる! すぐ片付けるよ」
アサクが魔獅子の背に飛び乗り、コアへ駆け込む。もうすぐ赤くなるコアを前にして、突然、どこか赤子の鳴き声が聞こえた。声を辿ってみると、コアのすぐ近くにある民家の隅っこに隠れている、赤子を抱えている若い女を見つける。
アサク「やばっ! 間に合わない!」
そう言って、アサクが若い女を、イリヤが赤子を抱き上げて、すぐ村の外へ出ようとしたが、時はすでに遅く、『逆時震盪』が起きてしまった!
強烈な震動波が拡散し、周りの景色も変化し始めて、女は塵となり消えていく。なのにまぜか、イリヤが抱えている赤子はなんの変化も起きなかった。驚きながらもイリヤは悲しく叫ぶ。
イリヤ「みな離れたって言ったのに! なんで!」
アサクが懐に入れてある【不帰ノ羅針盤】をみて、巻き戻された時間はちょうど80年。ゴーストカードがアサクに先にコアを処理しないと危害が広がると進言した。イリヤに赤子を守って村から離れるように指示するが、なぜか赤子が起きてからアサクにすっかりなついて、抱いてもらわないとすぐ泣き出す。仕方なく赤子をおんぶしてコアの封印に手掛けるアサクは、イリヤにお父さんって揶揄された。
アサク「あーもう、うるさい!」
赤子がその怒鳴りで泣き出してしまい、二人が同時に人差し指を口の前にかざして「しー」って言ったらまた静かになった。
アサク「コアを守護する魔王が出てきたな、とどめをさしいこう。さっさと任務を終わらせて帰ろうぜ」
このコアの守護魔王が巨大な食人花で、毒をもつ粘液とつるで攻撃してくる。アサクは行風術を使って攻撃をかわしながら飛んでくるつるを切るが、なかなか近づけてとどめをさせないでいる。
奇妙なことに、赤子は戦いの真っ最中でもまったく暴れず泣かずに、すごく静かだった。
イリヤがさき手懐けた短足イノシシを乗って攻撃を試みるが、魔王が強すぎて逃げ回ることしかできない。
この時にもう日が落ちてすっかり夜になってしまった。
ゴーストカード「やばい! もう日の光が――」
そう叫んですぐ【日輪ノ剣】からもとのぬいぐるみの姿に戻ってしまった。アサクはやむを得ずに【聖印短劍】で迎撃する。
アサク「くそ! 【聖印短劍】じゃ効果がない。吸収した属性の力が弱すぎる、もっと大きな炎じゃないとこいつを燃やせない!」
そして魔獅子に向かって叫ぶ。
アサク「俺に炎の攻撃を三回してくれ!」
魔獅子は宙返りして距離を取り、アサクに向かって、口から巨大なファイヤーボールを吐き出す。
アサクは左手を高く上げて手のひらをかざし、正三角形の魔法陣が魔獅子が放たれたファイヤーボールを吸収した。高いところへ跳んで、すぐ食人花の口の前に駆け込み、左手が拳に握って後ろに引き力を蓄えると、三つのファイヤーボールが一つに集中!
そして手を前にかざし、拳を開けて魔法を放つ。
アサク「正三星陣魔法! 火炎竜巻!!」
猛烈な火炎が食人花を燃やし尽くした。アサクはすぐコアの前に行き、透明な水晶で作られた箱【聖獄ノ籠水晶】を持ち出して、表面に刻み込まれている呪文で封印術を発動する。封印を行う間は魔獣がまた襲い掛かるが、魔獅子が守ってくれたおかげでみな無事だった。
眩しい光が放たれ、結界が築かれた。コアを無事封印したが、周りの景色はもうもとには戻れない、80年前のままだった。
助かった赤子を村人に渡そうとしたが、みな”あいつは悪魔の子だ”と騒ぎだして、誰も引き取ろうとしない。それは、赤子の母親が倫理を反して、父親が誰なのかを明かさずにその子を産んだからだ。赤子はなぜかアサクから離れようとしないし、仕方なく連れて行くことにしたふたり。イリヤは手懐けた短足イノシシとお別れをしてから、【折畳ノ廻廊】を起動し、二人は精霊界へ戻った。
第二章:防ぎきれないこと
神説年暦36722年 8月13日 火曜日 午前十一時
精霊王城の会議室にて会談が行われている。参加するのは精霊聖王・オデロス、オーカ将軍、ハプ司祭、精霊の姫君・ジェフロ、アサク、イリヤ、そして人間界から連れてきた赤子だった。
アサクは片足で跪いて、精霊聖王・オデロスにエデンの村でのできことを報告し、その傍らにイリヤがゆりかごに眠っている赤子をみている。
アサク「ことは以上です。聖王様」
精霊聖王・オデロスがアサクに表を上げようといい、となりのオーカ将軍に見解を求める。すると、オーカ将軍の顔がすこし赤いのを気づき、叱るように言う。
オデロス「そなたたちまさか、昼間から酒を飲んだではあるまいな」
オーカ「そ、それはその、ハプ司祭が造った酒が良すぎて、目覚ましにちょうどいいからで……」
ハプ「オーカ、おぬし……せっかくよい酒を取っておいてやったのに」
聖王オデロスがお怒りの様子で少し咳払いをしたら、周りがしんとなってしまった。それから手を一振りして、ハプ司祭がすぐ注いておいた盃を聖王に渡す。一気に飲み干してまことにうまい!と言ってからまた真顔でアサクに続けようと合図をした。
ジェフロ(不機嫌)「父上までおふざけして!まだ公務が残っているのでは」
オデロス「大事ないよ、精霊界がいつものように平和でのんびりだ」
ジェフロ(手を腰にあてて、呆れる)「もう、少しは危機意識を持たないと!」
アサクが頭を掻いてから、片手を顔に覆いて呆れていう。
アサク(独り言みたいな)「この老いぼれたち、本当に『鏡返ノ核』のことを気にしているのか」
オーカ「我々精霊界はそもそも外界のことを干渉してはならん決まりだが、大賢者聖竜王様が、『逆時震盪』が精霊しか対抗できないからと天神界の神託だといい、聖王様にエデンの村のコアを処理するよう、おまえを指名してな」
アサク「またあの陰謀家の聖竜王?やつの言いなりにならなくだって」
オデロス「天神界のお達しだ、仕方ない」
アサク「くそ……」
このとき、ハプ司祭は赤子に近づき、よく観察する。
ハプ「ふむ、この人間の赤子、『逆時震盪』の影響を受けないとは、確かに不思議だ」
同時にイリアが赤子を包み込んでいる毛布を開けてみると、毛布に<ADAM(アダム)>が書いてあて、赤子の背中に、虹紋章のバースマークがみえた。それに驚いたか、聖王がすぐ近寄って赤子の背中を確認し、オーカ将軍も続いた。
オデロス(文字ごとはっきりと)「なんと……虹、聖者」
オーカ「ではこの赤子こそが新たな虹聖者か、名は……アダム」
ハプ「アサクがエデンの村へ出向くのも奴らの計画通りってわけか。一本取られたわい」
アサク「で、どうすればいいですか。この子ずっと俺にべったりで、起きて俺に抱っこされてないと気づくとすげー泣きわめくんですよ。いっとくけどベビーシスタはいやだからな」
オーカ「待った! アサク、前の二つのコアの出現場所、覚えてるか?」
アサク「一つは妖精界の『時間図書館』で、もう一つが人間界・フィル王国東南部の『フジルス砂漠』です。二箇所ともすでに『逆時震盪』が起きてしまったから、聖王様のご命令とおりに、まだ震盪が起きてないエデンの村へいきました。時間的にいけたはずだったけど、この子を助けたため結局封印が間に合いませんでしたが」
ハプ「人間界に出現した二つのコアとも、フィル王国の近くか、どうも匂うなぁ…」
オデロス「いかん! オーカ将軍、すぐ禁衛軍を集結し戦闘態勢に入りたまえ!」
聖王の指示で、オーカ将軍がすぐ会議室から飛び出し、警報を鳴らす。
アサク「どういうことですか??」
ジェフロ「早く赤子を守って」
イリアすぐまだ眠っているアダムを胸に抱きしめた。
ハプ「これは、とんだ企みだ! 『逆時震盪』を利用し、『時間図書館』で偽りの歴史を作り、『フジルス砂漠』にて過去に存在した『ミラージュレーク』を呼び戻した。そしてこの子はやつの手駒…震盪の影響をうけないとわかっててあそこに置いた。おぬしがこの子を連れて【折畳ノ廻廊】で精霊界に戻ることで、震盪の痕跡が残り、もともとコアが侵入不可能の精霊界に隙間が生じてしまったのだ」
まさにその時、急にとどろきのような音が響いて、精霊王城が地震でも起きたように揺らいだ。
ハプ「この子が起きて騒ぎだしたら見つかってしまう。わしが深い眠りにつくように術をかけとくよ。イリア、アダムは任せたぞ。アサクは早く敵襲に対応しろ!」
イリア「了解いたしました。ちゃんと守って見せます」
アサク「そこまで深刻ですか! すぐ向かいます! ゴーストカード、魔獅子、ついてこい!」
二人の従士を召喚して、三人はすぐ音がした場所へ急いだ。着いた時には精霊王城正殿の真上に時空の裂け目ぽっかり空いてしまい、すでに大量の魔物が湧き出している!手前にオーカ将軍が禁衛軍を率いて応戦してるところだった。
アサク「なんてことだ!」
アサクはすぐゴーストカードに【日輪ノ剣】に変身させ、魔獅子とともに戦いに加わった。聖王オデロスもジェフロを連れて正殿に到着。二人の周りには禁衛軍が守りを固めている。同時に、九尾妖狐が時空の裂け目から正殿へと降りってくる。
九尾妖狐「あらまあ…ふふ、美しきあたしをこんなにも大勢で出迎えてくれたのかい、うれしいねぇ、さあ、情熱的な歓声をあげなさい」
アサク「この変態野郎!」
その時、全域空間防御を担う精霊兵士より報告が届いた。
精霊兵士「報告! 聖王様、精霊聖地にて『鏡返ノ核』が出現!」
聖王オデロスがすぐ聖地を守るようにオーカ将軍に指示し、正殿の魔物が聖地に行けないようにと一部の禁衛軍兵士を残し、後をアサクに任せて、その場を立とうとしたが……
ジェフロ「わたくしは残ってアサクに協力するわ!」
オデロス「だめだ! すぐオーカ将軍に続いて聖地へ向かいたまえ」
聖王オデロスがオーカ将軍、ジェフロとイリアを率いて正殿後方にある廊下を通り、精霊聖地へ向かう。
正殿に現れた魔物たちがアサクと近衛軍に着々と退治されていくが、なぜか九尾妖狐がまるで見世物を見ているようにびくとも動かないまま、やがて魔物が彼だけとなった。
九尾妖狐(高笑いして)「スポットライトはあたしだけを照らすものよ。どう? スーパースターみたく輝いているでしょ」
そう言って突然と手を上げ、強い衝撃波を放つ。
精霊禁衛軍を守ろうと、アサクはすぐみなを庇うように最前列に出て、全身から聖光を放ち、【獅幻神裝】を纏って九尾妖狐の攻撃を受け流した。
左従者のゴーストカードが変身した【日輪ノ剣】を手にかまい、右従者の魔獅子が変身した【獅幻神裝】を纏った姿こそ、アサクの完全なる武装なのだ。
アサク(禁衛軍に向かって)「おんたたちはもう聖地に向かってくれ、ここは俺に任せろ!」
禁衛軍兵士「了解しました!」
返事した禁衛軍の兵士たちはすぐさま聖地へと駆け付ける。
九尾妖狐「あたしは、鏡界から降臨した陰魔六将軍、名は九尾妖狐。親しくして~“九ちゃん”って呼んでもいいのよ。さすが天神界の力を得た者ね、アサク。神と精霊の融合体か、本~当、反則よね」
アサク「なんなんだおんたは! 九ちゃんとか、誰が呼ぶか! あいにくこっちは遊んでる暇ないんだな、今片付けてやる!」
九尾妖狐「さて、君ごときで、このあたしに勝てるかしら?うふふ……」
笑い声を発したと思えば、もうアサクの目の前に瞬間移動して、攻撃をかまってきた!
九尾妖狐の攻撃が思ったよりも重く、全身武装した状態のアサクでも、【日輪ノ剣】で攻撃を受け流しながら陣魔法で魔法攻撃を吸収して反撃をするが、どうも苦戦に陥ってしまう。幸い、【獅幻神裝】の防御でなんとか保つことができた。
素早く動きながら攻撃してくる九尾妖狐は余裕ありげに笑いかけてくる。
九尾妖狐「はははっ、神と融合したせいで、もともと持ってた精霊の力を失って、元素魔法が使えなくなったのね。それで受けたものを吸収して反撃に使うしかなくなったわけか。なるほど、これはこれは、神様って意地悪いねー、はははは」
アサク「なんでそこまで俺に詳しいんだよ!?」
九尾妖狐「それは~愛してるから♥だよ(ウィンク)」
アサク「気持ち悪っ!」
九本の尾が一斉に伸び、九尾妖狐がセクターなポーズを取ってこう言った。
九尾妖狐「さあ、あたしのすべての愛を乗せる、最強の一撃をうけてごらんなさい♥」
先と比べものにならないほどの莫大な魔力が九尾妖狐の体に集中していると感じたアサクは、この一撃で勝負がきまるとわかった。
アサク(テレパシーでゴーストカードと魔獅子に)「あれを使うしかない」
ゴーストカード(テレパシー)「マスター、本当に使いますか? まだ完全に使いこなせてないのに、発動した後力が抜けて、いつ回復できるか分からないのですよ!」
魔獅子(テレパシー)「でも確かにそうするしかなさそうです。自分ももう攻撃を受けきれません。まずはやつ倒すことを考えましょう。そのあとは自分たちがマスターを守ります」
心で会話をかわす僅かな間に、九尾妖狐はもう力を整えて、技をぶつけてくる!
九尾妖狐「九重狐撃・滅骸破!!」
まさに同時に、アサクは宙返りして背中から天使と精霊の翼が生えてきて、【七属性ノ鍵】がアサクを中心に飛び回り聖光を放ちながら、七本の巨剣となる。
アサク「俺にはまだ神の力がある! 七鍵衝殺陣!!」
互いの大技が宙にぶつけ合い、九尾妖狐が避けきれずに重傷を負い、間一髪で時空の裂け目を通って鏡界へ逃げ帰って、あまりの強力で精霊王城もほとんど壊滅してしまった。
ゴーストカードと魔獅子が変身を解いてもとの姿に戻り、アサクも技の影響で全身の力が抜けてしまって、意識はちゃんとしてるが、もうまったく動けない状態だ。魔獅子はアサクを背負ってゴーストカードとともに精霊聖地へ向かう。
これで、数万年以来一度も侵入を許したことがないと誇る精霊界も、正式に破られてしまったのだ。
精霊聖地に着くとそこに『鏡返ノ核』が中央の祭壇に現れていて、聖王オデロスが部下たちを率いて湧き出している魔物たちと戦っている姿がみえたが、すでに力が残されていないアサクには何もできない。
アサク「どうしてハプ司祭が、早くコアを封印しないんだ?」
第三章:永凍絶界
神説年暦36722年 8月13日 火曜日 午後二時
精霊界で最も重要な場所『精霊聖地』に、『鏡返ノ核』が出現、ハプ司祭がコアの近くにいながら、魔物ばかりかまっていてコアを封印しようとしない様子。
魔獅子がアサクをハプ司祭のとなりまで連れいった。
アサク(虚弱)「どうしてすぐコアを封印しないんですか。【聖獄ノ籠水晶】をくれたのはあなたなのに……」
ハプ司祭「【聖獄ノ籠水晶】は聖竜王が天神界から持ってきたもの、おぬししか使えないといいおった。だから、コアを封印する任務をおぬしに与えたのだよ」
アサク(虚弱)「そんな……俺はもう、【聖獄ノ籠水晶】を発動する力も残されてない。まさか『逆時震盪』で精霊聖地が破壊されるのをただ見るしかできないというんですか」
ハプ司祭「とにかく休んで、少しでも回復に努めるのじゃ」
この時、イリアが泣きながらこちらに走ってきた。
イリア「うう……黒マントの男にアダムを奪い去らわれてしまいました。イリアでは全然太刀打ちできなかったの。ごめんなさい、イリアのせいだわ、どうしよう……」
アサク「あなたは悪くねえよ、もう泣くな」
ハプ司祭「精霊界に来てアダムを奪うことも、やつの計画の一環なんじゃろうな」
オーカ将軍が精霊禁衛軍を率いて攻撃の陣を組んでコア周辺にいる魔物たちに反撃を繰り返し、聖王オデロスがコアの真上に雷撃の術をかけてコアを打ち砕こうとするが、まったくの徒労だった。
この時に、強い黒き光が聖地の高台から放て時空の裂け目を作り、その中から黒竜に乗っている騎士の姿が現れた。彼は響き渡る声でいう。
フィリップス「俺様は陰魔二将軍、フィリップスだ。鏡界を代表し、正式に精霊界に宣戦布告を告げる!」
このフィリップスと名乗った黒竜を乗る騎士から放たれる特殊な魔力に、ただならぬ恐怖を感じたかのように、周りの魔物たちがみな身動きがとれなくなっている。
アサク・オーカ「これは! 失踪した風族の精霊・サルの霊力!?」
アサク「どうしてあいつから精霊の力を感じるんだ!」
オーカ「いや、正しくは風属性の精霊の力と闇属性の魔力が混ざり合っている強大の力だ! この精霊界では相手になれる人いないかもしれん」
オデロス「……」
フィリップス将軍が手を振ると、黒竜から強い竜巻が襲ってくる。精霊禁衛軍軍団の大半が竜巻の勢いに耐えきれず吹き飛ばされ、何人か苦労して防御術を立ち上げて対抗しようにもあまり効果が見られない中、なぜかジェフロにだけまったく影響がなく、すこしもダメージを受けていない。その様子をみて、聖王オデロスはすぐみなに指示をだす。
オデロス「ジェフロ姫の後ろに隠れろ!」
精霊軍団が群れとなってジェフロの後ろにくっついて、ジェフロが移動すると軍団も続いてくという、なんとまあ奇妙な絵面になった。
ジェフロ「どうして私の後ろに隠れるのよ。私はあのフィリップス将軍というやからを懲らしめにいきたいの!」
そういって奔ろうとするけど、姫が動いてしまうとみな吹き飛ばされるからと、周りに止められる。
ジェフロにだけ起きるこの現象に気づき、フィリップス将軍が急に激動した様子でジェフロに駆けてくる。みながジェフロをかばおうとする時に、まさかの攻撃ではなく、フィリップス将軍がジェフロを抱き込んで強引にキスした。その場にいる全員が目の前に起きたことに驚いていると、軍団に襲い掛かる竜巻もフィリップス将軍のこの行動でやんだのだ。
ジェフロが我に返って顔を真っ赤にし、怒りと恥ずかしさが混ざり合い、フィリップス将軍を突き出して、ぱっとビンタを食らわせた。
ジェフロ「この……不届き者! この私に無理やりキ、キスするなど! 何様のつもり!」
赤くなる頬に手を当て、ガッカリした様子でフィリップス将軍はいう。
フィリップス「君は…忘れたのか……」
そしてすぐ近寄った黒竜に乗り、高く飛んで離れた。
遠くに離れていくフィリップスの後ろ姿を見て、ジェフロはなぜか、胸が悶々と締め付けられる気がした。指で先強引に奪われた唇を撫でてみると、涙が勝手に流れてくる。
ジェフロ(心の声)「この悲しい感情はいったい……?」
フィリップス将軍が精霊軍団の表に戻り、大声で言い放つ
フィリップス「精霊界の最強のものを出してこい!」
すると、オーカ将軍が陣から高く上へ跳んで、マウントであるグリフォンを召喚して背中に乗り、フィリップス将軍と対峙する形になる。
オーカ「俺はオーカ将軍じゃ。精霊界最強の守護者が相手してやる」
フィリップス「ほう、この時をずっと待っていたぞ。やっとオーカ将軍とやり合う機会がきたか」
オーカ「一つ、疑問に答えてもらおうか」
フィリップス「ふんっ、二つとも答えてやるよ。一つ、そう、俺様そこが、かつて失踪した風族の精霊・サル。二つは……お前らが知ってるサル、もともと二人いたのだ。一人が精霊界に、一人が鏡界にいる。だが、俺様の本当の名は、フィリップスだ」
すでに弱っているアサクをちらっと目をやり、フィリップスは続いてこういった。
フィリップス「そのアサクと同じ、”ダブルフェース”をもっている」
オーカ「なんだと!」
アサク(心)「”ダブルフェース”……ってなんだ?」
この時、ゴーストカードがフィリップス将軍が身につける剣をみて、慌ててアサクに話しかける。
ゴーストカード「大変です。あの人、【月輪ノ剣】を持っています!」
アサク「そんな、まさか」
ゴーストカード「僕のセンサに間違いはありません。なぜなら僕と【月輪ノ剣】は、セットのゴーストカードだからです!でも、なぜあの人が【月輪ノ剣】を持っているんでしょうか」
フィリップス「国としての挨拶はここまでにしょう。そろそろ戦いを始めようか、まずは……」
フィリップス将軍が指を鳴らすと、精霊聖地に現れたコアが急に色が変わって、『逆時震盪』を引き起こす状態になった!アサクを含めて精霊族の全員が、自分の目を疑わずにいられない!
アサク「あいつ! 『逆時震盪』を加速させやがった!!! 早くコアを封印しなきゃ!」
でも依然と体力がもどらないままのアサクは、魔獅子の背中から降りる気力もない。
アサク(魔獅子に)「コアに触れるように、近づけてくれ」
魔獅子は指示に従ってコアのすぐそばまで近づけて、ゴーストカードがアサクの右手を支えて、コアに触れた。触れた瞬間に、コアの色の変化が明らかに遅くなったものの、アサクが冷や汗をかいてひどく苦しい表情をしている。
ハプ「よせ、アサク。それでは封印は無理じゃ、ただの時間稼ぎにしかならんし、そのままだとおぬしが力尽きでしんじまう!」
アサク「ただの時間稼ぎでもいい、もう、今の俺にはこれしか…」
するとイリアが自分の手をアサクの手に重ねた。
イリア「イリアも、お兄さんと一緒に精霊界を守ります!」
アサク(頭を少し下に向いて)「ああ」
オーカ将軍がグリフォンに乗ってフィリップス将軍へ突撃をかける。二つの世界での最強戦力を持つ男たちの対決は激しく繰り広げられて、交わる攻撃の震動波で近くにいる魔物も、一騎打ちを見守る精霊軍団も痺れさせられて、ただその場に動けずにいた。
長い戦いとともに時間が過ぎ去り、アサクもそろそろ限界を迎えてしまう。
フィリップス(オデロスに向かって)「精霊聖王よ、一つ教えてやろうか。この【鏡返ノ核】に設定されたタイムリープの時間は、ちょうど1000精霊年前だよ(人間界約41年)! そう、その精霊八大族の時代に!」
フィリップス将軍の言葉で、精霊族のみなが一気に顔が青ざめた。
オーカ「好き勝手にはさせん。混沌極まりないの1000精霊年前などに戻ってしまったら、今の世界線の神説大陸の全面的壊滅を招いてしまう!」
オーカ将軍が奥手の” 圓気裂衝砲”を発動しようと同時に、まさかのフィリップス将軍も、同じ大技をかけて決着をつけようとした。
オーカ「ほう、おまえは確か、俺のまなでしの精霊界のサルだな!」
が、それを聞いたフィリップス将軍はただ微笑んで、答えようとしなかった。
二つの技がぶつけ合うと同時に、アサクとイリアの力ももうコアを抑えることができなくなり、コアが鮮やかな赤色を放ち、『逆時震盪』はまさに引き起こされようとしていた時に。
オデロス「精霊界の王として、精霊界をいまここに壊滅させるわけにはいかん。すべての空族精霊よ、集結し伝送陣を発動せよ!」
空族精霊たちがすぐさま伝送魔法を発動する。
オデロス(オーカ将軍とハプ司祭に向かって)「精霊界を守りたまえ!」
オーカ将軍とハプ司祭はすぐ聖王オデロスのもとに駆け付けた。
ハプ(アサクに向かって)「いけ! できるだけ遠くへ逃げるのじゃ!」
聖王オデロスが手のひらに特殊のトーテムをかけると、トーテムが一匹の鷹となり、地中に向かって飛び潜った。そしてオーカ将軍とハプ司祭に頷きで合図をして……精霊界最大な封印術を発動する。
オデロス・オーカ・ハプ「永凍絕界!!」
『逆時震盪』が始まる頃に、空族の伝送魔法も発動した。
フィリップス「くそ! 精霊界ごと時間を凍結しようだと! 俺様はこんなところに閉じ込められたりはしない!」
そういってすぐ時空の裂け目を開けたが、ジェフロを一目みてから裂け目に入って姿を消した。
『逆時震盪』は永凍絕界によって止められてが、同時に伝送陣も停止してしまい、すべての精霊を伝送することはなく、アサクは幸運にも、伝送で逃げることができた。その瞬間に、ハプ司祭の声が聞こえた。
ハプ「精霊界を救うのには、精霊女王アランダを見つけるしかない。頼んだぞ、アサク」
アサクは涙が止まらないまま、伝送通路に入り、そのまま気絶した。
この戦いの末、精霊界の時間は止まったままになり、誰も入ることができず、そして、誰も出られなくなってしまったのだ。
第四章:人魚之淚
神説年暦36722年 8月19日 月曜日 午前十時
目覚めたアサクが初めに聞こえたのが、ゴーストカード、魔獅子とイリアの三人の声だった。
ゴーストカード、魔獅子、イリア「よかった!」
ゴーストカード「マスター! やっとお目覚めですか!」
イリア「もうーお兄さん! 二度と目覚めないかと心配したんだから!」
アサク「俺は……大丈夫だ。ここどこだ?」
ゴーストカード「僕たちは幻獣界の人魚国に伝送されたのです。女王様がこのお部屋を手配してくださいました!まさか一週間も眠り続けるとはな」
周りを見渡してみたら、さんさんと輝く日の光が水を通して照らしてるとても暖かい部屋だが、どう見ても女性の部屋だ。
ゴーストカード「人魚国には女性しかいませんからね」
アサク「ええ……」
アサクの身の周りにたくさんの花が飾っている。
アサク「で、この花はいったい……」
ゴーストカード(肩を軽くすくめてニヤっと)「マスターのファンたちから送られてきたものです。もう人魚国丸ごと虜にしちゃってるくらい大騒ぎですよ。お見舞いといって花を何度も持ってくる子もいます。なにせ女王様が自ら『美しき眠りの精霊王子』という異名をつけちゃうくらいですからね……」
魔獅子が顔をそらして笑いをこらえている。
そのとき、外から雑踏とした人の声がしてきた。ゴーストカードが、もう起きたってバレたら大変な目に合うから、早く寝たふりをするようにとアサクに合図し、ぬいぐるみのふりをした。アサクが横になって寝たふりをすると、やはり十何人の人魚の女の子がプレゼントと花をもって部屋に入ろうとする。魔獅子がすぐ姿をけして入口を塞ごうとしたが意味がなく、女の子たちが部屋に駆け込んできて、祝福を込めてアサクの頬にキスして、わいわいとはしゃいでからやっと部屋をでた。
皆出た後、アサクは起き上がり、キスされた頬を少し撫で顔を赤くして、満足しそうに笑った。それをみて、隣のイリアは不機嫌そうに口を尖らせた。
ゴーストカード(アサクの頭に一発殴って)「しっかりしなさい!」
アサク「俺見世物じゃねえし。早くここを出て情報を探そう」
イリア「お兄さん今や『美しき眠りの精霊王子』ですから、そのまま外にでると騒ぎになっちゃいます。イリアが変装して差し上げますわ」
人魚国は結界によっと海の中に沈んでいる王国で、結界の中なら、地上と同じように呼吸ができるところ。
この日、大通りに変な歩き方をする一人の人魚(?)の女性(?)がいた。そう、それはまさに、髪型を変えて化粧もし、方にピエロのぬいぐるみを乗せたメイド服姿のアサクだ。その隣に人魚に成りすましたイリアと、術で姿を消した魔獅子。
アサク「なんで俺が女装しなくちゃならねえんだよ! 不格好だし、下スースーするし!」
イリア(笑いながら)「パンツを履かないからでしょう」
アサク「女のパンツなんてぜってー嫌だ!」
ゴーストカード「こうでもしないと、街中で正体ばれたら、何千何万の人魚の女の子が寄せてきますよ」
魔獅子「さすがにそんな大勢は止められませんな」
アサク「ここ一体どうなってんだよ。空気もすごく濁ってる気するし、風もない、なんか変な感じ」
ゴーストカード「人魚国は昔からとても排外的で、特に同じ幻獣界の百獣国とは敵対関係です。僕も魔獅子も百獣国の民なので、気付かれないようにしないといけません。人魚国は精霊界との関係がとても良いと聞きます。それで、こちらに伝送されたかもしれません」
二人が会話している間に、イリアがすれ違った天使魚と交流し始める。
アサク「魚と話してんの?」
イリア「イリアはすべての生き物と意識疎通ができるのです。かわいい子をみたんら友達になりたくなるんですよ。」
アサク「俺はゴーストカードと魔獅子としか話せねえから」
この時、向かいに何人のメイドを連れて歩く貴婦人らしきの女性がアサクをしげしげと観察する。今にもバレたかとはらはらする二人だが……貴婦人はイリアを眼中にない様子でアサクに話しかける。
貴婦人「あら、ちょっと胸が足りないけど、なかなかじゃないの~あなた、名は何という?どちらの使いなの?」
アサク「お、おそれいります。あ、アクリアといいます。えっと、マダムメールに仕えております」
貴婦人「なんと! あなたのような美人が、あのメールに仕えてるなんて、もったいないわ!」
貴婦人すぐ懐からパールを十個取り出してアサクに渡してこういう。
貴婦人「はい、持って、これは前金よ。すぐあのばばあのところを出て。明日からヴィタリス公爵邸に来なさい」
勝手に言い終わると、パールを手にしてポカンとした顔のアサクたちをお構いなしに、メイドたちを連れてその場を去っていった。
アサク「おっぱい足りないとか……」
イリア「アクリアって……ははははは~女装でもお気に入りされちゃって、すごいですわお兄さん!しかも、デタラメに言ったのに、まさか本当にマダムメールがいるなんて、はははは」
となりにいる魔獅子がもう笑いすぎて腰がぬけそうだ。
アサク「笑う場合か! 大事な任務があるんだぞ! コアがどうなってるわかんないし、ハプ司祭が精霊女王を見つけて精霊界を救えと俺に言ったんだ。メイドごっこしてられるかつうの!」
ちょうどおなかが鳴ったから、近くのレストランが見えて、とりあえず腹ごしらえをしようと店に入った。イリアが天使魚とバイバイして、アサクと一緒に一番目立たない隅っこの席に座ると、メニューに目を通す。
アサク(メシューを見て)「ワンセットでパール一つ!?」
ゴーストカード(すぐアサクの口をふさぐ)「しー、大声出さないでください。嫌なら女王様が用意してくださった部屋にお戻りになれば?なんでも使い放題ですよ」
アサク(プルプルと)「ぜってーやだ。(ちょっと恥ずかしく)まあ女の子にモテるのは悪い気しないけど…」
イリア(一発殴って)「お兄さんのスケベ!」
店員「お決まりですか」
アサク「セットを四つくれ」
店員「お二人でそんなに? 本当にたべられますか?」
アサク「大丈夫。食べられるよ」
店員「かしこまりました。ではパール四つ、いただきました。すぐご用意いたしますね」
食事が運ばれたら、アサクは飲み込むようにパクパクと食べて、ゴーストカードと魔獅子はテーブルの一角にコッソリと食べた。
アサク「俺たちはやく人魚国から出るべきだと思う。百獣国へ行って俺の友人のブラッド国王に助けをもとめよう」
魔獅子「そうはいっても、人魚国では【折畳ノ廻廊】の使用を禁止してるから伝送は無理です。地上の百獣国へ行くのには連結通路を通らなければならないが、もちろん警備がつけてるから、人魚女王の許しがないと通してもらえないんじゃ…」
イリア「それに、何の挨拶もなしに消えるなんて、失礼極まりないことですわ。ここはやはり一度女王様にお礼を申し上げに謁見をした方がいいとイリアは思います。」
ゴーストカード「人魚国と精霊界とは交流がありますが、わざわざ『美しき眠りの精霊王子』なんてマスターの存在を宣伝することに、なにか良からぬ意図を感じます。」
アサク「でもなぁ、戻らないとすると、金を稼がなきゃだな……」
イリア(笑いながら)「お兄さんにメイドになって、イリアたちを養っていただくしかほかありませんね」
ゴーストカード・魔獅子「そうですね」
アサク「なんで俺ばっかりー」
楽しい会話の中で、誰もすでに人魚兵士に囲まれたことに気づかなかった。
人魚兵士「精霊界からきた高貴なる友よ、ご相談があるので王城へと、女王陛下直々のお誘いでございます。」
アサク「あ、見つかっちゃったか」
人魚国王城へ移動する途中でも、熱心のファンたちが道の両サイドを囲んでアサクに“精霊王子さま、愛してる”なんて歓声を上げていた。
夜の人魚国王城にて、案内された正殿では、人魚女王が王座に座っていて、アサクたちの到着を待っていた。二人は一礼する。
アサク「女王陛下、精霊界のアサクと申します。貴国に来たのはその、事故によることでして、どうかお許しください」
ミカナ「わたくしが人魚国女王・ミカナと申す。付き人の二人も、姿を現すがよい」
ゴーストカードと魔獅子は一斉に術を解いて現し、女王に跪いて挨拶を。
ゴーストカード・魔獅子「ご無礼をお許しください」
ミカナ「よい。状況はわかっている。皆のもの、もう去るがよい」
そして正殿には、アサクたちと女王だけが残っている。
ミカナ「わたくしに着いてまいれ」
女王がアサクたちを宮殿にあるガーデンの一角へ連れてきた。
ミカナ「静かに見ておれ、そして何があっても、アサク、わたくしに合わせておくれ」
どういう意味かさっぱりだが、アサクは了承した。
この時、ガーデンに若い女性が歩き出て、上から真っ白な髪をした精霊らしき男が、女性の前に舞い降りてきた。二人は愛情深くに見つめ合い、男が貝殻とクリスタルで飾った花束を取り出して、女性に話しかける。
白髪の男「人魚姫・ユリア、どうか、俺と結婚してくれ」
ユリア(首を振りながら)「フルフィ様、ごめんなさい。婚約はお母さまにお許しを請わなければ、お約束できませんの」
白髪の男(手を引き)「ならば駆け落ちだ!」
ユリア(もう一度首を強くふる)「私もあなた様をお慕い申し上げておりますが、そのようなことは許されませんわ」
フルフィが強引にユリアを連れて行こうとすると、ミカナ女王が影から出た。
ミカナ「この無礼者、娘からその手を離し、今すぐ立ち去れ!」
フルフィ「女王だからって俺が怖気づくとでも思うのか。本気で暴れたら、この人魚国では俺に勝てるやつなんかいないぞ」
ミカナ「さぞ傲慢とみえる。まあ確かに、わが人魚国は、強いおのこを国王にし国を守ってもらう必要があるが」
フルフィ「はは、それって俺たちの婚約を認めるってことだろう?」
ミカナ「国王は実力と美しさを備える随一のおのこでしかなれぬ」
フルフィ「それはそれは、お褒めに預かり光栄だ、女王陛下」
ミカナ「否、その資格があるのは、そなただけではない。最近王国にいらっしゃった『美しき眠りの精霊王子』が、そなたより容貌が優れて、国民に愛されているのだ」
そう言って、アサクが隠れている物陰に指をさした。
アサクは仕方なく出てきて、どうにもかたくるしい感じで言う。
アサク「俺こそ、真の国王になれる精霊王子だ。貴様、俺をみてさっさと恥じ入って消えるといい」
フルフィ「ならばやってみようじゃないか、誰が勝つか定かではないぞ。な?精霊族のアサク」
アサク「! なんで俺を知ってる??」
フルフィ「……」
ミカナ(一度手を叩く)「もうよい、口喧嘩はおよし。女王たるもの、公正公平でなくてはな。ならば、正式に試合を行うことにしよう。勝つほうが、ユリアの夫となり国王になる。」
アサク「なんだって!?」
フルフィ「のった! いつだ?」
ミカナ「三日後、人魚国のコロシアムにて。」
ユリア「お母さま! なぜそのような勝手な約束を……あんまりです!」
悲しむユリアは泣きながら走っていった。
フルフィ「首洗って待ってろ」
そして飛び立って夜の空に消えた。
アサク・ゴーストカード・魔獅子「はめられた……」
女王は静かに頷いて微笑みをみせた。
正殿に戻ると、アサクがトンと床に座り、とても不機嫌な様子だ。
ミカナ「すまなかった。がしかし、それも無礼を承知で仕方なくしたことなのだ。なにせ、人魚国にはもはや幻獣であるあやつを止めるのに十分な力を持たぬからのお」
アサク「幻獣?フルフィのことですか、女王陛下」
ミカナ「いかにも。あやつが幻獣界百獣国『幻化部族』狐の一族のもの。人魚の民は決して百獣国のものと結ばれてはならぬのだ」
魔獅子「今の幻獣界では三大国が均衡の敵対状態にあります。ゴーストカードと自分も、囚われてないだけでも幸いってくらいです」
アサク「でも、人魚国って軍備がそこまで弱まってますか。それに二人が愛し合ってるのなら、別に硬く掟を守らなくても」
女王が立ち上がり、王笏で王座の真上を指すと、天井が突然崩れて、その奥にあるのは……
アサク「鏡返ノ核!? しかももう真っ赤で……すでに震盪が発生した!」
すぐ【不帰ノ羅針盤】を取り出して、巻き戻された時間を測るが、なんの変化も見られない!つまり、人魚国が『逆時震盪』の影響を受けなかったことになるが、ありえない。一体どういうことだろうと、アサクは驚きを隠せない。
その時、大量の魔物がコアから湧き出して、みなすぐ戦闘態勢に入る。その中の一匹が女王に襲い掛かる。
イリア「陛下! 危ない!」
驚くことに、魔物が女王の体を触れることなく、そのまま通ったのだ。
ミカナ「心配ない。精霊アサクよ、この鏡返ノ核を封印してもらえぬか」
アサク「わかりました!」
仲間の援護でコアに近づけて、【聖獄ノ籠】で封印を成功すると、呪縛から解き放ったように、今まで人魚国を覆う濁った空気が一気に晴れた。
再び王座に座り、女王はことの真相を語り始める。
ミカナ「コアが出現したのが半年前のこと。我が人魚国軍隊の総出でも、魔物の軍勢には太刀打ちできなかった。そして、『逆時震盪』が起きたのだ」
アサク「ではなぜ時間の変化が測れなかったのですか?」
ミカナ「それは巻き戻された時間の長さが130年がゆえ。130年前、人魚国はこの深い海の底ではなく、ちょうどここから真上の島にあった。海に沈んだのが30年ほど前のこと」
ゴーストカード「てことは、震盪のせいで130年前の人魚国が今再びそこで現れたってことですか」
ミカナ「そうじゃ」
アサク「じゃ震盪の後…ここは……」
ミカナ「消し去られてしまったよ、なにもかも。今そなたたちが見るすべてが思念体だ。それでも、我々は今もこのように、ここにおる。」
左耳に飾ってる雫の形をした耳飾りを取り、女王は続けた。
ミカナ「これは人魚国の国宝・【人魚ノ涙】というもの。『逆時震盪』の際に引き起こされた全国民の恐怖と悲しみが、【人魚ノ涙】の力を発動させた。」
アサク(悲しむ)「今目の前の女王陛下も、ここにきてから見た人魚たちもみな……【人魚ノ涙】の力によって保存された魂ですね……」
イリアがもうこえずに泣き出している。
ミカナ「心優しき精霊、アサクよ。わたくしは、ユリアとフルフィの愛を、婚約を認めぬわけではない、できぬのだ。そうさせてしまったら、ユリアも民もみな、国が滅んだこと、自分がもうこの世にいないことを思い出してしまう。どうかこの秘密を、守っておくれ」
二人は涙を流しながら頷いた。
ミカナ「芝居でもよい。フルフィを破り、ユリアと結婚し新たなる国王になって、民に希望を与えてやっておくれ。そしたら【人魚ノ涙】も役目を遂げ、人魚国は幸せ満ちる中で消える。これがわたくしの最後の願い、手伝ってくれるかい」
アサクは黙ったまま頷き、イリアが王城に響き渡るくらい大泣きをした……
三日後。
人魚国のコロシアムは人で賑わっている。ほぼ全国の人がここに集まって、人魚の姫君の夫を決める試合を楽しみに待っているのだ。
用意を済ましたアサクはゆっくりと、会場へ続く廊下を通り、コロシアムに入る。
第五章:幸せの微笑み
神説年暦36722年 8月22日 木曜日 午前十時
ほぼ全国の人が集まったコロシアムでは、熱烈な歓声が上がっている。今日の試合で、ユリア姫の夫となる、新たなる国王が決まるのだ。みなの期待の中で、試合が始まった。
アサクとフルフィはリングの中央に立っている。すでに対峙する二人だが、表情から気持ちの差がうかがえる。今にも暴れ出しそうに興奮しているフルフィに比べて、アサクはどこか悲しみを漂う感じだ。アサクが女王に一目をやると、女王が軽く頷いた。その左には泣き止まないユリア姫に、右がイリアが座っている。
法螺貝を吹き鳴らす音がコロシアムに響き渡り、試合開始!
フルフィが手にエネルギーで形成された槍で襲い掛かり、アサクはゴーストカードと魔獅子の力で武装状態で構える。【日輪ノ剣】と【光ノ槍】がぶつかり合い、火花を放つ。一進一退の攻防戦はどちらも譲らない気合だ。この時、フルフィが“光剣魔法”で攻め寄せてきて、驚いたアサクはすぐ左手のシールドで防御した。
アサク「! 見間違いじゃねえよな、あれは俺の光剣魔法だよね?」
魔獅子「はい、確かに、光剣魔法です」
フルフィ「あれ、おかしいな。アサク、お前魔法が得意じゃなかったっけ?なんで剣ばっかり使うんだ?魔法はどうした?」
アサク「う……」
ゴーストカード「マスター! このフルフィ、なぜか懐かしい気がします。きっと僕たちが知ってるものです。」
フルフィ「面白くなってきたな。んじゃ、遠慮なくいくぜ!」
手のひらからどんどん光剣魔法を打ち、同時にアサクに向かって突進して【光ノ槍】を突き刺す!
アサクは右手に持つ【日輪ノ剣】で【光ノ槍】を受け止め、左手に正三星陣魔法を自分に向かってきた光剣を吸収しようとしたが、三発までしか容量がなく、やはり何発はくらってしまった。そして体を捻り三星陣魔法“極光聖破”を出した!この攻撃を予想できなかったフルフィは間一髪でこの攻撃を避けたが、余裕を与えずに続いて【日輪ノ剣】を振って出された“陽輝閃撃”の挟み撃ちについに負傷、慌ててアサクとの距離を引き離した。
フルフィ「やるじゃないか、でも光属性の魔法攻撃は、同じ属性の俺には効果が出ないぞ。吸収での反撃だけじゃ、俺を倒せない!」
そういって、真っ白な長い髪を持つ精霊の少年の姿が歪み、巨大な白いキツネと変身した!そして周りに同じく白いコギツネが何匹も一緒に現れた。
アサク「うっ、俺キツネ苦手なんだけど……」
コロシアムに悲鳴があちこちから聞こえてくる。人魚国の人たちが逃げ回り、愛する人が異形のものに変貌したのを目の当たりにしたユリアは恐怖で戸惑っていると、これそこがフルフィの真の姿だと女王に告げられ、騙されたと思わず涙がこぼれる。
巨大な体と尾を駆使して攻撃してくるフルフィ。魔法による攻めも止まらず “星雲貫通銃”を出した時、アサクはゴーストカードと魔獅子を離して、両手同時に正三星と逆三星陣魔法を発動し、フルフィが放つすべての光の矢を吸収した。
空中に高く飛んで、両手の手のひらを合わせて、左には正三星の陣、右には逆三星の陣、天地印結!両手の陣魔法が一つになり、光の六星陣魔法を放つ!!
アサク「霸・極光殺陣!!」
全方位からの光剣がフルフィに襲い掛かった。同じ属性だと効果が弱まるが、無数の剣陣でフルフィがバランスを崩したそのすきに――
アサク「こい!【日輪ノ剣】!」
ゴーストカードが変身した【日輪ノ剣】を右手に握って、フルフィの頭の上に飛び乗り、剣のさきを脳天に打ち込みとする時、魔獅子が突然アサクを止めた。
アサク「魔獅子?」
ゴーストカードも変身を解けてアサクにやめるように願った。
アサク「なんで止めるんだ?」
ゴーストカード「フルフィが誰なのか、まだわからないのですか、マスター」
その時、力尽きたフルフィが倒れて、本当の姿――一匹の小さな白いキツネに戻った。
イリア「かわいいですわ!」
ユリア「その姿なら、いいかも……」
女王の睨みで二人はすぐ口をつむいだ。
フルフィ(アサクに跪いて)「強きものに従いしもべとなりて、われここに契約を結ぶことを誓う」
そしてフルフィの体が無数の光の粒子になり、アサクの手のひらに集中すると、ゆっくりと槍の形になった。
アサク「これは…【光ノ槍】だ! 俺が小さな頃に失くしたあの【光ノ槍】だ!」
【光ノ槍】を高く掲げて勝利のポーズをすると、コロシアムに喝采が沸いた。
ミカナ「これにて、アサクを我が国の新たなる国王、わが娘・ユリアの夫となる。さあ、みなのもの、祝言の用意じゃ」
夜、用意された部屋で休むアサクたち。
アサク「あの時、精霊界の『嘯きの谷』から人魚国に流されてたんだ。で、震盪の影響で【光ノ槍】の封印が解かれて幻獣の姿を取り戻したあなたは、ユリア姫に一目惚れして、精霊に成りすまし恋人になった。」
フルフィが黙って頷く。
イリア「だからユリア姫を連れだして、最後くらい幸せになってほしいと思ったのですね。」
フルフィ「……(泣き出す)」
アサクがフルフィの手を取って言う。
アサク「あした、一緒に人魚国を幸せにしよう」
アサクの言葉を聞いて、フルフィは我慢できずに大きく泣き出した。
イリア(フルフィを抱きあげる)「泣かないで、よしよし、フルフィ、イリアとお友達になりましょう」
翌日、盛大な婚礼が行われた。華やかなヴァージンロードを歩くアサクとユリア。傍らにいるイリアの笑顔が、なぜか少し引きつっていた。
女王自らアサクに栄光ノ指輪を付けて、新しい国王の誕生を告げる時、人々は楽しい歓声を上げながら、満面の笑みでありがとうと言い、一人また一人、ゆっくりと消えた。女王がアサクの手を、ユリアがフルフィの手を握りしめ、微笑んで感激を伝えると、耳に飾っている【人魚ノ涙】がひび割れ、二人もゆっくりと姿が消えてゆく。完全に消える前に、女王がアサクにこう言った。
ミカナ「130年前のあの人魚島へ行くがよい。王座に隠してある【人魚ノ涙】を探したまえ。それは幻獣界三大神器の一つ、必ず探し出し、わたくしに届けておくれ」
アサク「届けるって、どうやって??」
女王に聞こうにももう完全に消えて、人魚国にはもう生気が少しも感じなくなって、結界が消滅するとともに、海水が入ってきた。
アサク「ヤバい! 城が水没しちまう! とりあえず地上に逃げよう!」
ゴーストカード「結界が消えたから【折畳ノ廻廊】もう使えるはずです!」
イリアがすぐ【折畳ノ廻廊】を使い、みなを伝送した。
神説年暦36722年 8月24日 土曜日 午後三時
震盪によって再び出現した130年前の人魚島に到着したアサクたち。コアがもう封印されたので、大して強い魔物がいないし、雑魚を片付けていくと、王座の下に【人魚ノ涙】を無事見つけることができた。
アサクは【人魚ノ涙】をペンダントにして、フルフィにつけた。彼はペンダントを握りしめて涙をこらえながら誓う。
フルフィ「……今度こそ、必ずユリアを守って見せるよ」
指に付けられてる栄光ノ指輪をみて、アサクが呟く。
アサク「俺、結婚しちゃったんだな」
イリア(心)「本当に結婚したわけではないのに、なぜかお兄さんが取られた気がします。イリアが落ち込む理由なんか、ないはずのに、この気持ちは……?」
イリア(涙目でアサクに抱きつく)「イリアはずっとお兄さんと一緒にいます。イリアを一人にしないで」
アサク「? どうした? 大事な妹を置き去りにするはずねえだろう。よしよし」
イリア「イリア、お兄さんが大好きです。お兄さんのお嫁さんになるのはイリアだけですよ!」
アサク「え?」
一瞬、沈黙の時間が流れた。
話を変えようとゴーストカードが言う。
ゴーストカード「これからどうします? マスター」
アサク「俺がエデンの村に向かう前に、すでに妖精界の時間図書館で『逆時震盪』が起きていた。そして、今回の人魚国、正直ショックだよ……妖精界の現状が気になる。だから妖精界へ行こう、もしかしたら時間図書館でなにか新しい手がかりが見つけるかも」
一同「うん!」
【折畳ノ廻廊】を開いた。アサク、イリア、ゴーストカード・ウダ、魔獅子・サモエドに新たに加えた幻狐・フルフェ、一行が次なる目的地・妖精界へ向かう。
第六章:矛盾たる真義宝典
神説年暦36722年 8月28日 水曜日 午後七時
アサクたちが妖精界に到着するものの、妖精の森に迷い込み、どうしても妖精王国にたどり着けない。
アサク「妖精界の結界って厄介だな、まるで迷宮みてぇだ。どう歩いても出れねえし、【折畳ノ廻廊】で直接伝送もできない。これじゃいつまでたっても時間図書館にたどり着けねえぞ……」
新しくできた友達のガガ鳥を肩に乗せて、イリアも疲れた顔でいう。
イリア「もう歩けません……少し休憩しましょうよ、お兄さん」
フルフィ「腹減ったー」
アサク「しかたない、キノコを採ろう」
フルフィ「ええ~来てからずっとそれじゃん……」
その時、おいしい匂いがどこから漂ってきた。たどってみると、池の近くに美味しそうな鍋が出来上がっている。
アサク「いい匂いだ!」
フルフィ(マイ食器を取り出して)「準備万端! 食べよう」
アサク「持ち歩いてんのそれ」
フルフィ「みなの分もあるぞ~」
ゴーストカード「盗み食いはよくありません……」
イリア「ひ、一口だけなら、大丈夫ですよね、本当にいい匂い……」
魔獅子は何も言わないが、腹の虫は誠実だ。
おいしい匂いの誘惑に負けて、みなにして “おいしい、アツアツ”と言いながら食べ始めて間もなく、一人の巨漢の怒鳴り声が響く。
巨漢「こら! 盗み食いめ!」
が、アサクと目が合う瞬間――
アサク「カーバン!」
カーバン「アサク!」
二人は古き友と久々再会した嬉しさに抱き合った。そしてゴーストカードと魔獅子にも。
カーバン「まさかまた精霊の守り神たちに会えるなんてな。会いたかったぞ!」
イリアも嬉しくてカーバンに抱きついた。
イリア「これ、カーバンさんが作った野原スープだったんですね!通りでおいしいわけですわ~」
アサク「無事でよかったよ~カーバン」
カーバン「俺先月に火族製錬師の修業を遂げるための素材集めをしに、精霊界から幻獣界に行ったんだ。帰ろうとしたら精霊界が丸々消えた感じでなぜか帰れなくて、連絡しようにも手段がないから、妖精界で何かわかるかもって思って。そんで今食いしん坊のお前らと会ったわけだ。な、精霊界に一体何があったんだ?」
アサク「……カーバン、落ち着いて聞いてくれ」
そしてことの顛末の説明を聞いたカーバンが、力が抜けたように座り込んで、またすぐ起き上がってアサクの胸元を強くつかむ。
カーバン「じゃあみんなは? 他の精霊たちは今どうなってる??」
アサクはカーバンの手が離すようにつかんで、俯いてゆっくり口を開く。
アサク「無事脱出した人がどれくらいいるかわからない。今のところ、俺たちが会えたのは、あなただけだ……」
カーバン「……くそ!」
悲憤に満ちたカーバンの拳は、一発で軽々しく森の木々を殴り折った。
ゴーストカード「カーバンさん、どうしたら妖精王国に入れるかわかりますか?」
カーバン「知ってる。でももう日が暮れた。妖精王国を覆う結界が夜になると無限ループの迷宮になる。王国へ続く道は昼でしか現れないから、日が昇るのを待つしかない」
イリア「本当に迷宮だったんですね。お兄さんが方向音痴だからとばかり思いました」
フルフィ「待つしかねえんだろ?明日のためにも今は腹ごしらえして休もう」
アサク「そうするしかないようだ」
魔獅子「みなさんは休憩を。夜番は自分に任せてください」
カーバン「そういえば、この白いキツネって誰だ?」
アサク「幻獣になった【光ノ槍】だよ」
カーバン「ええ~~、ちょっとアサク、お前、まだ何か隠してねえか?」
アサク「横になりな、ゆっくり話すよ」
神説年暦36722年 8月29日 木曜日 午前八時
朝、アサクとカーバンははっきりと目の下にくまがついてる。一晩中人魚国の出来事をしつこく聞いて、二人とも一睡もしなかったのだ。
ゴーストカード「お二人さん、一晩中ずっと話し込んでてうるさかったですぞ」
魔獅子「同意」
アサク「しつこく聞いてくるカーバンが悪いんだぞ」
カーバン「だってさ、まさかアサクが結婚するとはな、人魚国の国王にまで……それに、あんなのあんまりだよ……」
アサク(軽く肩を叩く)「丸一夜感傷に浸っててもういいだろ? はやく妖精の村に連れていってくれ」
荷物をまとめて、カーバンに続いて森に入り、しばらくして、一つの吊り橋に着いた。
カーバン「この先が妖精の村だ」
村に入ると、そこにはもうひどい光景になっている。
妖精界の東北方向、つまり時間図書館が位置する方には、険しい炎が燃え上がっていて、どうやら魔物が出てこれないように囲んでいるらしい。城下町あたりが戦闘の跡がみられるが、幸い損害が大きくないようだ。
村の妖精たちはみな疲れた様子で、その中に怪我人もいる。アサクをみると、すぐ慌てて知らせに人を出した。
村の妖精「早く女王陛下にお知らせを! 精霊界のアサク様が来てくださったぞ!」
一人若い妖精が駆けてきてアサクに話かける。
若い妖精「アサク様、待ってました! 早く王城にお越しください。女王陛下がお待ちです」
アサクたちが妖精王城に案内され、妖精女王・ルナミアに謁見することになった。
途中に見る正殿がひどく損傷であちこちボロボロになっていて、妖精女王もひどい怪我を負い、寝室に寝込んでいる。寝台のすぐそばまで案内されると、女王に付き添う侍女の一人が、カーバンに飛び込んで泣き出した。
カーバン「俺たちが来たからにはもう大丈夫だ、サナ、心配するな」
アサクとイリアはもう一人の侍女の傍に。
イリア「サヤお姉さん、大丈夫ですか。」
アサク「事情を説明してくれ」
サヤ「二ヶ月ほど前、時間図書館の中央ホールに見たことないコアが現れ、たくさんの魔物が出てきて……女王陛下がすぐ兵を向かわせたんだけど、翌日に急に強烈な震波が起きて、図書館一帯の景色が変わったし、そこにいたはずの人々もみなどこかに消えて……それからすごくでかい岩石巨獣が図書館の外壁に登り出ると、まるでそれが合図みたいに、魔物が外に拡散して周りを攻撃し始めたんです。村がもちろん、王城も免れなくて、最後に女王陛下が古代神器【火竜ノ斧】を異変の境界線に刺して炎ノ結界を張ってやっと、魔物を閉じ込めることができました」
サナ「境界線を越えた魔物を辛うじて退治したけど、それで女王陛下に怪我を負わせてしまいました……守り切れなかった私たちが悪いんです……私……」
そう言ってサナまた泣き出す。
アサク「今すぐ時間図書館に向かって魔物を消してくるよ。でもあなたたちはついてくるな。逆時震盪の影響を受けないのは精霊である俺たちだけだから」
その時、妖精女王が目を覚ました。侍女の二人はすぐ女王の傍にいって、起き上がるをの支えた。
ルナミア「精霊界での出来事はもう、夢を通してすべて知った。これは巨大なる陰謀である。敵が時間図書館を狙った理由は歴史を歪ませること。おそらく図書館で巻き戻された時間の記録は消えてしまったのだろう。どうかそこにある【真義宝典】を探し出して、わらわに届けてほしい。まだ修復できるやもしれぬ」
サヤが一つの水晶玉を取り出してイリアに渡した。
サヤ「この水晶は君たちがいるところの様子を映してくれます。これで【真義宝典】を探すのを手伝います。」
イリア「水晶でこんなことができるなんて、すごいですわ」
アサク「一刻も争う事態だ、出発しよう」
サナ「ご案内いたします」
神説年暦36722年 8月29日 木曜日 午後十二時
みなは【火竜ノ斧】を刺したところまできた。
サナ「一緒に入れないから、私はここまでです。どうかお気を付けて」
カーバンが【火竜ノ斧】に向かって言う。
カーバン「カイネ、お前まだやれるか?」
が、【火竜ノ斧】からなんの返答もない。
カーバン「どうやら炎の結界に集中してるらしい。邪魔しないでおこう」
アサク「でも、どうやって入るんだ?」
カーバン「俺は火の精霊だぞ、任せろ。 (両手を前に掲げて)陣防術・赤焔ノ壁」
カーバンがそう唱えると、火で構成された壁が結界の炎をかき分けて、時間図書館まで道が現れた。
【不帰ノ羅針盤】で測ってみると、なんと、1500年もの年月が巻き戻されたのだ。
アサク「1500年も? なんでそんなに昔にまで……とりあえず今は、中にあるコアを封印して魔物を消すのが先だ。いくぞ!」
火の道を通り、無事にホールまで着いたが、やはりそう簡単にはいかず、図書館の外壁にいた岩石巨獣が、魔物をつれてコアを守りにまた戻ってきた。
ふと気づくとイリアの隣が三尾猿になっている。
アサク「友達変えるの早すぎだろ」
イリア「ガガ鳥は火が苦手なんです。だから三尾猿に付き合ってもらうことにしましたの」
アサク「逆時震盪した空間に入って無事でいられるのは俺たち精霊だけなんだろ。なんで三尾猿を連れてこれたんだ?」
三尾猿がなぜかイリアと同じ淡いピンクの光を発している。
ゴーストカード「僕と魔獅子がこの空間に入れたのは、マスターとの主従関係でマスターの精霊の力で守られているからです。今三尾猿もイリアさんと主従関係になったから、同じように守られていますよ」
イリア(三尾猿を抱いて)「怖がらなくてもいいですよ。イリアお姉さんが守ってあげますわ。一緒に冒険しましょう」
アサク「あっそ。早いとこ用事を済ませようか。イリア、あなたはカーバンと水晶玉を持って【真義宝典】を探してくれ、戦闘中に壊れたりしたら大変だ」
カーバン「おう。イリアちゃんを俺が守る。任せろ」
そして魔獅子を召喚して魔装に変身させて防御を整えるが、ゴーストカードが【日輪ノ剣】に変身できない。
ゴーストカード「図書館の中では日の光が弱すぎて変身できません。このままフォローにまわります」
フルフィ「じゃ俺が!」
そういって【光ノ槍】に変身。槍を手に持つアサクは一振りして嬉しそうに言う。
アサク「この感覚、懐かしいぜ! 一緒に戦うのも久しぶりだな。星雲貫通銃!」
すぐ技を出して岩石巨獣と戦い始めた。
一方、イリアは水晶玉を通し、サヤの誘導を頼ってカーバンと一緒に【真義宝典】を探す。邪魔する魔物を、カーバンは図書館の土属性を利用して“陣防術・石屑爆撃”で打ちのめし、やっと宝典にたどり着けたが。なんと、コアの出現場所が、宝典の真上だ。
カーバン(叫び)「アサク! 宝典を見つけたぞ! コアもここだ!」
三尾猿が隙を見て宝典を取り出して、イリアに渡した。襲い掛かる魔物はカーバンが相手している。
岩石巨獣との戦いがどうもうまくいかない。防御が硬すぎて、傷一つまともに与えられないでいるアサク。
アサク「かたっ!これじゃ倒せそうにないぞ」
フルフィ(半泣き)「いたたた! 壊れる! 俺壊れちまうよ~~」
岩石巨獣の強力な一撃で、アサクとゴーストカードがぶっ飛ばされた。
魔獅子「マスター、申し訳ございません。もう…」
言い終わらないまま、魔獅子の変身が解けてしまい、地に転んで、傷だらけになっている。
アサク「倒せないなら策を変えよう。動けないようにして、先にコアを封印すれば、こいつも消えるだろ!」
フルフィ・ゴーストカード「どうやって??」
ゴーストカード「あっ! (フルフィをみる)光をください!」
フルフィ「! なるほど! その手があったか!!」
ゴーストカードが【光ノ槍】からの強い聖光を浴びて変身し、融合して【天斬のエクスカリバー】となった。【天斬のエクスカリバー】で岩石巨獣を射ぬいて壁に釘付けた。
魔獅子に乗ってコアのところに駆け付けて、【聖獄ノ籠】で封印すると、魔物が一斉に消えた。やっと一件落着と放心して、みんな力尽きで地に倒れた。
妖精王城に戻り、宝典を女王に渡すと、女王は妖精界の生き残った記録士を集めて、過去1500年分の歴史を再び宝典に書き込んだ。が、そこに一つ重大な矛盾を、女王は気づいて、すぐアサクたちを呼んだ。
ルナミア「この世のあらゆる命・物・出来事を記録している【真義宝典】は、間違いはないし、不足もあってはならない。だが……」
アサク「どうしましたか?」
ルナミア「……そなたに関する記述が、一切ないのだ。つまりはアサク、そなたがこの世に存在しないことになる!」
まるでこの言葉を合図のように一瞬周りの空間が歪みだして、それが消えた時には、人々の顔色が何やら違うように見えた。
サヤ「あなた誰ですか! 勝手に踏み入れるなど許されませんよ!」
サナ「侵入者がいます! はやく女王陛下をお守りください!」
ルナミア「この無礼者、わらわの寝室とわかっての所業か」
アサク(慌ててカーバンに)「俺のことわかる??」
カーバン「もちろん」
アサク「イリアは?」
イリア「大好きなお兄さんを忘れるわけありませんよ」
アサク(魔獅子・ゴーストカード・フルフィに)「あんたたちは??」
魔獅子「覚えてます」
ゴーストカード「覚えていますよ」
フルフィ「覚えてるぞ」
アサク「じゃあ、いったい何が……」
女王を守るべく妖精の禁衛軍が駆け付けて叫び出す。
妖精兵士「侵入者を捉えろ!」
カーバン(サナに向けて)「俺のことわかるかい?」
サナ「? カーバンさんでしょう? あなたとイリアちゃんがいてくれたおかげで、コアの魔物を退治できましたわ」
カーバン「どうなってる? そうじゃないんだ、こいつが俺の仲間のアサクだぞ??」
ゴーストカード「とりあえず逃げましょう、マスター」
奇妙な状況で仕方なくカーバンとイリアをその場に残して、魔獅子がアサク、ゴーストカードとフルフィを乗せて窓から寝室から逃げ出した。魔獅子の背に乗って逃亡するアサクは、複雑な気持ちで遠く眺める。
アサク「それじゃ俺は、誰だ?」
to be continued~
google play 圖書『アサク伝X真龍の魂』
同時也有5部Youtube影片,追蹤數超過12萬的網紅超めてお,也在其Youtube影片中提到,#心霊#PS#ホラゲ 『霊刻 -池田貴族心霊研究所-』(れいこく、いけだきぞくしんれいけんきゅうじょ)は、2000年12月26日に日本のメディアファクトリーから発売されたPlayStation用3Dアドベンチャーゲーム。 心霊現象研究家として活動していたミュージシャンの池田貴族がプロデュースしたゲ...
とっ とり 花回廊 所要時間 在 王秋陽老師的日語教室-秋日和風讀書室 Facebook 的最讚貼文
<舊文分享>
有同學跟我說,對於助詞的使用感到很困惑,尤其是「で」跟「に」,都不知道什麼時候該用哪一個。
這其實是一個很難解決的問題。而且,助詞的困難在於無法在短期間內獲得解決,它是必須要長時期地不斷整理歸納,並加以記憶熟悉後才能打通任督二脈的。以下是我之前整理過的一些概念,現在重新PO文,希望能對大家能有一點助益。
1.助詞要以「整理歸納」的方式學習
很多同學都把「気分”を”変えるために、散歩”に”出た」寫成「気分”に”変えるために、散歩”を”出た」,或是施展乾坤大挪移把「が」「を」「で」「に」亂寫一通。
助詞的用法,是整理歸納的問題,必須見一個記一個,就像香港古惑仔電影裡說的「見一鑊打一鑊 (=見一次打一次)」(好像有點比喻不當),而且記完之後還要進行分類歸檔,這樣才能慢慢地建立起腦中的助詞資料庫。
而助詞的用法,又是緊跟著動詞的使用,就像練玉女心經一樣,小龍女自己沒法練,一定要有楊過一起練才能成功 (扯到哪裡去了)。
因此,記助詞要跟著動詞一起記,也就是以動詞短句的形式記,而且還要把同樣助詞用法的動詞短句做歸納。
像是:
*表示受詞的「を」
気分"を"変える(改變心情,轉換心情)
考え"を"変える(改變想法)
仕事"を"変える(改變工作,換工作)
場所"を"変える(改變地點,換地點)
*表示變化後的結果的「に」
石を金”に”変える(把石頭變黃金)
赤色を黄色"に"変える(把紅色變成黃色)
不幸を幸せ”に”変える(把不幸變為幸福)
不運を幸運”に”変える(把衰運變為幸運)
*表示動作主體(主詞)的「が」
水”が”出る(會有水流出來,水龍頭有水)
元気"が"出る(會有精神,會開朗起來)
星”が”出る(會出現星星)
食事”が”出る(會附餐,有提供餐點)
*表示移動目的的「に」
散歩”に”出る(出去散個步)
買い物”に”出る(出去買個東西)
運動”に”出る(出去運動)
旅”に”出る(去旅行)
*表示出席對象的「に」
会議"に"出る(參加會議)
授業"に"出る(去上課)
会社"に"出る(去公司上班)
番組"に"出る(參加節目錄製,上節目)
*表示出現場所的「に」
夢”に”出る(出現在夢中)
新聞"に”出る(出現在報紙當中,被報紙刊登)
顔”に”出る(表情出現在臉上,顯現出...的表情)
試験”に”出る(會出現在試題當中,考試會考)
*表示離開的場所的「を」
部屋”を”出る(離開房間)
教室”を”出る(離開教室,走出教室)
店”を”出る(離開商店,走出商店)
大学”を”出る(大學畢業)
同學們,看看上面這些句子,你們就知道助詞有多麼複雜了。趕快,把助詞的資料庫建立起來,不要再「が」「を」「で」「に」的亂用一氣了。
2.要如何學好日文的助詞
這個題目真是一言難盡了,我只能說學好了助詞,大概日文的學習也就到達一個巔峰了。但真正想學好助詞,是沒有捷徑的。這只能針對每個助詞不同的文法功能去做歸納,然後再透過大量的練習,去確認自己是否已經能夠掌握每種不同的用法。這是需要花時間的,如果不想花時間只想速成,那我建議你也不用再花時間看下去了,這裡沒有你要的東西。
言歸正傳,對於助詞的學習,我的建議有三點。
PS:這邊先把焦點放在格助詞上。
(一)熟記每個助詞不同的用法
助詞之所以會在學習上產生困擾,那是因為我們不知道什麼時候該用什麼助詞,用了也不知道對不對。其實這跟其他技藝一樣,都是需要下基本功的。舉例來說,如果你從來就沒有學習過「に」的各種不同用法,那怎麼可能一下子就變得會用呢。
譬如「に」的用法,有以下這麼多種用法。
(1)表示人與物的存在場所。狀態的存在場所。在…(有…)。V在…(上/裡面)。
ポケットの中にお金があります。
(2)動作的時間點。
明日、七時にここへ来てください。
(3)次數頻率。時間+に+回数
この薬は一日に三回飲んでください。
(4)移動動詞的歸著點。動作的到達點。
今回は仕事で大阪に来ました。
(5)變化後的狀態或結果。…成。…為。…到。
田中さんの息子が医者になりました。
(6)選擇。決定。
三時です。お茶にしましょう。
(7)動作或狀態所及的對象。授受的對象。V給…。對…V。
恋人に花をあげました。
(8)移動或動作的目的。
上野動物園へパンダを見に行きましょう。
(9)用途的對象。 ~に不可欠だ、必要だ、便利だ、有利だ…。
この辞書は持って歩くのに便利です。
(10)動作的名目。 當做(做為)…。
旅行の思い出に写真をたくさん撮った。(=として)
(11)成為原因的事物。原由。對…感到…。由於(為了)…而…。
彼は人生に疲れて自殺した。
(12)範圍對象。比較的基準。
古代エジプト人は天文学に詳しかった。
(13)表示被動使役的動作主體。
私は先生に作文をほめられた。
(14)追加。列舉。組合。搭配。
接待係は中野に橋本に私です。
我想我們看到這邊可能已經頭昏眼花而疲累不堪了,而且也不可能看過就記住甚至會用。因此,這裡就需要花費時間,透過大量的練習一個用法一個用法仔細去記。譬如「に」的動作時間點的用法,至少要有十個以上的例句來練習,而且以後閱讀文章時看到「に」都要想一想,這個「に」到底是什麼用法。只有這樣做,才有可能徹底地學會助詞的用法。總而言之,這是要下苦功的,絕對沒有速成法。
助詞的書籍按照程度,我推薦下列三本書。
舒博文『助詞輕鬆學:我的日語超厲害』→初級
趙福泉『基礎日本語助詞』→進階
林錦川『日語語法之分析(三):助詞用法詳解』→深入鑽研
(二)比較不同助詞之間的差異
助詞之所以難學的第二個原因是,彼此用法相近的助詞很多,而且很難區別。所以如果我們要徹底弄懂助詞的用法,再來就是要把相近的助詞歸納出它們彼此間的不同點,然後學會如何使用這些用法相近或容易混淆的助詞。
譬如說格助詞的「で」「に」「を」都有表示場所的用法,但到底要如何區別呢。
Q:
公園を散歩します。
公園で散歩します。
公園に散歩します。
請問以上這三個助詞所表示的意思是一樣的嗎?
A:
如果單就助詞的使用來看,「公園を散歩します。」跟「公園で散歩します。」都是對的句子。這裏的「を」跟「で」都是表示「場所空間」。
用「を」的時候,表示的是「散步」這個動作的「移動空間」,也就是指在公園裏面走來走去做散步的動作。一般來講「在公園裡散步」會優先選擇「公園を散歩します」來使用。
而用「で」的時候則有「場地選擇」的感覺。表示我要在「公園」這個「場地」散步,而不是在海邊、學校或街上等其他的場地。
因此要注意的是,當沒有「場地選擇」的問題時,移動動詞是不可以使用「で」來表示場所的。
譬如說「鳥は空を飛んでいます」就不能說成「鳥は空で飛んでいます」,因為鳥的飛翔一定是在空中,不可能有其他的場地可以選擇。
因此,我們可以造兩個句子。
私は公園を散歩するのが好きです。
私は公園で散歩するのが好きです。
這兩個句子都對,只是意思有些不同。前者單純就是指喜歡在公園裡散步這件事。而後者則是指喜歡在公園散步,而不是在海邊、街上等其他地方。
另外,「公園に散歩します。」是錯的句子。因為,「に」是表示到達點,「散歩する」只有在某個空間中移動的意思,它並沒有到達的作用存在。但如果我們把句子改成「公園に散歩に行ってきます」的話,句子就可以成立了。其中第一個「に」是移動動詞「行く」的到達點,第二個「に」是移動的目的。
(三)助詞要連動詞(形容詞、形容動詞)一起記
記助詞要連動詞一起記,因為助詞是所謂的非自立語不會單獨存在,一定要放在句子當中才會產生文法上的功能與意義,因此如果不跟著句子一起記是沒有意義的。初學的時候,最好把一些動詞短句當作是片語一樣記住,這樣不僅記到助詞的用法,而且自然而然地就把句子的結構給記住了,記多了助詞的用法也就能夠掌握住。
做為這篇文章的結束,我出一些動詞短句給大家翻譯看看。如果能夠翻譯出來,而且助詞都沒有錯誤,那就表示助詞的使用有概念了。
1.寫字
2.用鉛筆寫
3.在房間寫
4.寫在紙上
5.七點鐘起床
6.回家
7.去買東西
8.在走廊上跑
9.在教室吃便當
10.水會流出來
11.電燈會亮
12.有朋友要來
13.變成醫生
14.把台幣換成日幣
15.睡到八點
16.九點開始工作
17.蘋果比香蕉貴
18.下雨
19.爬山
20.去日本
21.跟朋友去
22.一個人去
23.坐電車去
24.去吃拉麵
とっ とり 花回廊 所要時間 在 葛望平 Facebook 的最佳解答
花若盛開 蝴蝶自來🇯🇵🇯🇵🇯🇵
歐萊德初心經營 日本富比士暖心推薦💗
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七月初,日本WORK MILL特刊記者Miho Tanaka沿著歐萊德綠建築總部階梯拾階而上,驚艷於綠建築內各項減碳巧思,更從瓶中樹、再生塑膠洗髮精瓶身及超過90%天然原料製成的綠色產品,深刻體會歐萊德零碳永續決心與行動。
WORK MILL十月份特刊,以溫暖細膩筆調向日本讀者推薦O’right,尤其介紹創辦人葛望平董事長關懷人和社會擴及至地球的初衷,「不做最大的公司,而做世界最好的公司」呼籲著:環境守護不能單獨完成,因此,請大家參與其中!
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🌿歐萊德從來都不只是一間髮膚保養品公司,而是一個對人類、對社會、對地球都好的品牌,我們師法自然,珍愛大地萬物,致力提供永續的全綠生活方案,讓我們與地球綻放由內而外的美麗🌏️🌏
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📌註:日本商業雜誌Forbes JAPAN旗下特刊WORK MILL以介紹世界知名企業文化與獨特工作方式為主軸,因應當今 #世界永續趨勢 崛起,特別企劃專訪深入了解享譽國際的 #零碳美妝 產品。
《WORK MILL》 http://workmill.jp/news/20190927.html
[翻譯如下]
環境保護は、ひとりではできない。だからみんなを巻き込もうー。
プロダクトも働き方も徹底してサステナブル。
そんな「優しくて強い」ブランドには、ファンに救われた歴史があった。
規模じゃなく、
「いい会社」世界一へ
環境保護不能單獨完成。 因此,請大家參與其中。
產品和工作風格是徹底和永續的。
這樣一個“溫柔而強大”的品牌擁有被粉絲保存的歷史。
不做最大的公司,而做世界“最佳公司”
O’right
樹木覆蓋了建築物,外牆是綠色的。當我爬上前門的樓梯時,水從上層流出,超過35度的熱量減輕了。O’right基於“綠色建築”概念的辦公大樓位於台灣桃園市,桃園國際機場就位於此。
辦公室高四層。一樓的工廠和配送中心,二樓的辦公室和員工食堂,其上方的實驗室和產品展示空間以及屋頂的電力和供水系統。設計有寬大的窗戶並從屋頂採光,建築物的樓梯通常不使用電力,只需要自然光即可。
採訪當天,員工自助餐廳根據素食菜單為員工準備午餐,例如咖哩。這裡提供的蔬菜和水果均來自合約農民。自助餐廳中央的顯示器顯示整個辦公室的二氧化碳排放量。首席執行官Steven Ko笑著說:“我們公司只在24天(365天)內打開空調。這是一個特殊的日子,因為今天您在這裡。”是的,不只是建築物。
採訪開始時進行。
這次的名片交換是不同的。
好吧,工作人員帶來了智能手機,而不是紙製名片。 “我還沒有製作紙製名片,所以我會給你一個帶有QR碼的聯繫人。”這就是為什麼我要在屏幕上顯示姓名,鏈接到Facebook,專線和公司電話的原因。甚至名片交換也遵循公司範圍內的二氧化碳減排政策。
從“咖啡粉”到護髮產品
我被引導到總公司的辦公桌旁。建築物的周圍被樹木所包圍,窗戶玻璃充滿了綠色,因此看起來您就像在森林中。
他講道:“在建造建築物之前,這是一個灌木叢,但我想避免扔掉正在生長的樹木。因此,在建造期間我將其移到了另一個地方並在以後重新種植。”他給了我。這可能不合理,但這也是一種企業態度。
O'right成立於2002年,是台灣的護髮產品製造商。徹底成為一家環保公司,並開發不使用化學物質的安全有機產品。我本著這種企業精神從事的第一件事是洗髮水。
“我們最初的資本為500萬新台幣。由於資金不多,我們不得不縮小產品數量。因此,我們決定從洗髮水入手。”堅持使用天然成分的原因是Steven本人從小就患有嚴重的過敏性體質。如今,在成立18年後,皮膚護理系列已添加到頭髮護理系列中。最初是B2B,他一個人跑遍全台灣製造髮廊和髮廊。現在,也擴展到普通消費者,產品不僅在台灣的主要百貨商店以及在台北獨立直營店出售。最近開發的頭髮生長噴霧劑是與眾所周知的全球咖啡館連鎖店合作生產的產品。原材料是每天從商店送達的廢咖啡渣。
“台灣有很多咖啡館,有很多連鎖店。我研究了多家商店的咖啡豆,但是在目前的合作夥伴看來,咖啡豆的質量是穩定的。如果農藥殘留率很高,就不能使用。”
該公司進行自己的研究,以使用天然材料(例如用過的咖啡渣)生產產品。所有產品中超過90%由天然材料製成。
埋在土壤中生長樹木的容器
所用的瓶子也是天然材料。樹木生長在稱為“瓶中樹”的系列中。瓶子底部有兩個種子。瓶子本身會在一年中自然分解,種子發芽,一瓶咖啡和一瓶相思樹會長出來。在採訪中,他指著從窗戶看到的雜色森林的一個角落,說道:“那棵樹是從瓶子里長出來的。”回想起來,它的高度已經遠遠超過了一個人的身高。
我問了一些關於瓶子成分的問題。
“如果我們製造一個已經具有回收機制和高回收率的玻璃容器,那就容易了。”在台灣,廢物分類是一種社會習慣。特別是,玻璃再利用率據說是世界最高的。但是Steven從一開始就從未考慮過使用玻璃。“我們產品的使用地點是在浴室中。由於在有水的濕滑環境中,人們很容易想到瓶子會掉落並破裂。它是一種堅固且耐水的材料,例如塑料。這是產品必不可少的條件。''
粉絲們挽救了危機
令人擔憂的是生產成本。Steven說,O'right的產品比其他產品貴30%,比其他產品貴20倍。實際上,O'right成立後不久就面臨這個成本問題。他回憶說:“我陷入了無法再支付我的員工一段時間的局面。”當時,挽救公司危機的主要客戶只有美髮沙龍美女。通常,洗髮水和沖洗液每天僅使用一次或兩次。但是,美容院的工作人員每天工作10次,每天工作20次。
我得摸一下如果這是次數,則皮膚上的負擔增加。特別是其中含有化學物質的情況。許多美髮師的雙手粗糙,這使其成為“皮膚無力的人無法做到的職業”。但是開始使用O'right產品的理髮師卻有所不同。不會有粗糙的手。這歸因於Steven十分重視的“天然材料製成”。
知道公司陷入危機的沙龍工作人員立即轉向口口相傳,說:“如果失去O'right,我們將陷入困境。” “我和公司都被客戶挽救了,”史蒂文平靜地分析。
“我認為時機不錯。只是智能手機問世,每個人這是一個分享SNS經驗的時代。每個人都能分享使用他們產品的樂趣,而且他們的手並不粗糙,這真是太好了。
向家人和朋友傳播
在2002年,史蒂文(Steven)公司成立前後的人生中出現了一個重大轉折。我的父母因病接連死亡。臨終前,生病的父親告訴兒子。
“你不再孝順。你應該孝順社會和台灣。”
“父親的話深深地刻在我的胸口,”史蒂文說。他一直通過問自己這些話來促進自己的事業。
“我們的目標不是擴大公司規模。我的目標是成為“優秀公司”,成為世界上最好的公司。有影響力的公司。
在採訪中與我交談的員工分享了這樣的短語:“這也是從公司那裡收到的影響之一。”這可能是一件微不足道的事情,但是環境態度和習慣從員工傳播到他們的家人和朋友,並且行為傳播到了前方的人們。
Amanda Yang在市場部工作了四年,在公司所在地的桃園市出生和成長。他說:“加入公司之前,我認為這是一棟略有不同的建築。”我加入了社會,並在其他公司從事營銷工作,但是當我想從事具有社會意義的工作時,我了解了O'right的理念並決定換工作。加入公司後,我參加了作為企業社會責任活動的植樹活動。他興奮地說道:“這是我人生中第一次植樹的經歷,給我留下了深刻的印象。”
O'right即將在東京開設一家商店。決定性因素是2020年東京奧運會的概念。史蒂文說,呼籲環境保護的奧林匹克運動已為實現可持續發展社會打下了堅實的基礎。 “現在我正在日本準備一所房子,然後在台灣和東京之間來回走動。”採訪結束時,史蒂文(Steven)前往機場說:“我將從現在開始到中國出差。”聯合國也有一項演講計劃。傳播福音的信仰,即使在台灣以外,也能完全維持。我是老師。
圖片說明文字
O’right◎創辦人Steven Ko從小就患有過敏症,公司成立於2002年,其宗旨是改善患有類似症狀的人的體質。推出了用於開發有機產品的“綠色革命”概念。該公司專注於護髮,從事化妝品的研究,產品開發和銷售,並在全球40多個國家/地區擴張。台灣桃園總公司大樓設有實驗室,辦公室和工廠,並接受檢查和參觀。
01當您在入口處上樓梯時,中庭就會打開。後牆上有一台設備,水從上層傳輸出去,水的聲音充滿了整個辦公室。
02屋頂裝有太陽能電池板,可以自給自足地使用辦公室中的電源。面板還可以用作遮陽篷,是員工休息時休息的地方。
樹木可以從廢棄的地方生長嗎?
生態包裝產品已被證明是世界上第一個碳中性洗髮水的產品是完全環保的,例如使用大豆墨水打印包裝。已獲得德國國際設計獎,紅點設計獎。在瓶裝樹陣容中,種子嵌入瓶的底部。
01辦公室空間上方有一個實驗室,穿著白大褂的工作人員正在試驗和發展。後台,銷售和市場營銷人員,研究人員,工廠生產人員等都在一個屋頂下工作。
02員工在午休時間聚集在廚房。從值班的簽約農民那裡清洗新鮮蔬菜。午餐洗淨的蔬菜。餐飲餐到達了單獨的房間,並擠滿了工作人員。
03自然光從寬闊的窗戶射入咖啡廳。牆上都掛滿了牆,產生了公司“綠色”的概念。
04公司內有一個展覽室,可以接待來訪者和檢查。展示用作咖啡渣等原材料的二次材料樣品。
01創始人兼首席執行官Steven Ko。當他忙於商務旅行的演講時,他延長了承諾的採訪時間並談論了自己的遠見。最近,他似乎經常去日本,準備在日本開設商店。
02辦公室外觀。乍一看,它是一座獨特的建築,例如商業設施或博物館。周圍地區到處都是樹木,我會認為該地區沒有辦公室。
03咖啡館空間中展示的O'right護髮產品等產品。
Steven Ko◎O'right創始人,
總裁成立於2002年,他接連失去了父母,並決定在同一年製造對人和環境友好的護髮產品。從童年起就一直患有過敏性體質的經歷是品牌概念的起點。目標是不做最大的公司,而做最好的公司。
在實際商店中展現世界觀
該公司在Shinsei Shinyi旗艦店和Shinko Mitsukoshi等著名百貨公司中擁有7家概念店。除了可以讓遊客體驗O'right概念的展示(例如可以放回土壤的容器)之外,它還引入了台灣的“綠色髮廊”。
とっ とり 花回廊 所要時間 在 超めてお Youtube 的最佳貼文
#心霊#PS#ホラゲ
『霊刻 -池田貴族心霊研究所-』(れいこく、いけだきぞくしんれいけんきゅうじょ)は、2000年12月26日に日本のメディアファクトリーから発売されたPlayStation用3Dアドベンチャーゲーム。
心霊現象研究家として活動していたミュージシャンの池田貴族がプロデュースしたゲームソフトで、池田が所長を務める「池田貴族心霊研究所」を訪れた主人公が、3DCGで造られた所内を探索し、様々な霊現象を体験することで心霊に関する知識を深めていくという内容である。
開発はインフィニティーが行い、プロデューサーは池田およびPlayStation 2用ソフト『カルドセプト セカンド エキスパンション』(2002年)を手掛けた武重康平、ゲーム・デザインはアスキーのパソコン用ソフト『偽典・女神転生 東京黙示録』(1997年)を手掛けた鈴木一也および日下朝人、音楽は池田および『女神転生シリーズ』を手掛けた増子司が担当している。
池田は1998年に本作の企画を立ち上げ、癌との闘病を続けながら本作の原案、音楽、声の出演を担当していたが、発売を前にして1999年12月25日に病死した。また、池田の死去により、予定されていた続編『霊界都市』もお蔵入りとなった。
システム
プレイヤーは訪問者として「池田貴族心霊研究所」を訪れ、所内の特定のポイントを調べたり、様々なイベントを体験することになる。調べたものやイベントの結果はデータベースに項目が追加される。項目は全部で88種類あり、収集率はパーセンテージで表され、100%にて達成となる。
ゲームクリアには3つの心霊スポットのクリアが必須となっており、上記のデータベース収集の達成度によってエンディングが3種類に変化する[1]。
データベース70%以下:ノーマルエンディング
データベース71〜99%:グッドエンディング
データベース100%:ベリーグッドエンディング
ミニゲーム
研究所内の交霊室には「ウィジャ盤」と「タロットカード」があり、実際に使用することができる。また、ゲーム内のあるイベントを終えると、PocketStation内に「守護霊さま」をダウンロードすることができる。
ウィジャ盤
19世紀中盤に登場した降霊術に用いる文字盤。アルファベットと10個の数字が描かれており、呼び出した霊との会話を行う。霊体は8種類おり、様々な質問を行うことができる。時折、危険な霊が呼び出される事がある。
タロットカード
タロットカードを使用し、「恋愛」「勉強・仕事」「対人関係」の3種類の占いができる。一度出た結果は再ロードするまで変化しないようになっている。
守護霊さま
「守護霊さま」とは、PocketStation内に守護霊と称したキャラクターが出現し、「助言」、「霊査」、「点取り占い」の3つの行動を行う[2]。また、PocketStation内蔵カレンダーによって、特定の日付にコメントを出す事がある。「守護霊さま」には種類、意気込み度、親密度、経過日数の4つのパラメータがあり、プレイヤーとのコミュニケーションによって種類以外のパラメータは変化していく[2]。種類は初期状態では「ドール」となっているが、特定の成長条件を満たした後、ゲーム中のイベントによって以下の高級な守護霊のいずれかに成長を遂げる[2]。
「助言」
プレイヤーが呼びかけた際に、パラメータ、日付、時間によってあるコメントを出す。プレイヤー側の回答として選択肢が発生する場合があり、回答によって「守護霊さま」のパラメータに変化が生じる[2]。
「霊査」
プレイヤーが呼びかけるか、一定期間操作しない場合に辺りに霊が存在しないか調査する。「霊査」の結果、霊の存在が認められた場合は警告音が鳴る[2]。
「点取り占い」
日付が変わってから最初の呼びかけ時に必ず発生する[2]。1〜10点まであり、4種類のコメントが用意されている[2]。
成長後の種類
侍
農民
商人
殿様
姫
宇宙人
ビースト
悪魔
ノーマル
設定
池田貴族心霊研究所
「池田貴族心霊研究所」内は3Dマップとなっており、それぞれの場所にプレイヤーを移動させる事で入る事ができる。また、「心霊スポット」への移動は、所内を移動している時に一定の条件で発生する。
玄関/廊下(1階)
最初は暗いため照明のスイッチを入れる必要がある[3]。
応接室
セーブ・ロードを行う黒電話がある[3]。
所員室
6つの机が並べられている[3]。
キッチン
食器棚と冷蔵庫があり、システムキッチンの前に食卓が置かれている[3]。憑依状態で発生するDB項目が多い[3]。
バスルーム/トイレ
照明を点ける必要がある[3]。
DTMルーム
ゲーム内で入手したCDやカセットテープを再生する事ができる[3]。
所長室
鍵がかかっており、ゲーム開始時点では入る事ができない[3]。
地下室/階段(地下)
スイッチの故障で照明が点かなくなっている[3]。工具やペンキの缶が散乱している。狗鳴トンネルクリア後でないとDB項目が発生しない[3]。
階段(1階〜2階)
狗鳴トンネルクリア後に突き落とされることによってDB項目が発生する[3]。
廊下(2階)
7つの部屋のドアがあり、ベッドルームと資料室以外の部屋には鍵がないと入れない[3]。
用具置場
鍵がないと入れない。中には懐中電灯が入っている[3]。
ベッドルーム
部屋の中央にベッドが置かれている[3]。
資料室/バルコニー
部屋には目の前に暖炉があり、両側にバルコニーへと出るためのドアがある[3]。戸棚には膨大な量の書物が置かれており、動物の頭骨や土器などもおかれている[3]。
交霊室
ウィジャ盤、タロットカードを使用できる[3]。
暗室
多数の心霊写真が吊るされている[3]。
保管室
倉庫のような部屋[3]。ほこりが被ったソファーや漆塗りの木箱が置かれ、棚の中には曲がったスプーンや古いゲームカセットなどがある[3]。
開かずの間
板で打ちつけられており、釘抜きがないと入れない[3]。
屋根裏部屋
照明が点かず、ロウソクも使えない[3]。鎖で厳重に縛られた箱があり、中に人形が入っている[3]。人形に触れられるとゲームオーバーとなる[3]。
心霊スポット
ゲーム開始からプレイ時間が5分以上経過すると、所内の扉を開けた時にランダムで異世界に飛ばされる[1]。この異世界を「心霊スポット」という。スポットは3種類あり、順番に攻略していくことになる。所内での行動とは違って、スポット内での行動は全て選択肢によって行われる。3スポットともクリアした後、所内の「所長室」に行くと所長の池田貴族が現れ、エンディングが始まる。
狗鳴トンネル
九州にあると言われているスポット[4]。霊的な危険度が極めて高く、池田もトンネルを前にして中に入ることができなかったという[4]。古い建造物であり、レンガで補強されているがなかには照明がない[4]。入口付近には焼け焦げた女のマネキンが転がっている[4]。クリアの条件は、このトンネル内で暴走族に暴行を受け、焼殺された男性の霊を成仏させること[4]。
花魁淵
中部地方のとある湖の近くに存在する[5]。街灯はなく、切り立った崖に囲まれている[5]。複数の霊体が出現するが、事故を起こさないように運転を進める必要がある。
八王子救急病院
東京都内に存在する[6]。窓は割れ、外壁は剥がれ落ち、廃墟の様相を呈している[6]。幽霊が出るという噂が絶えず、侵入禁止となっている[6]。クリアの条件は、院長、若院長の霊、独房にいる元患者の狂霊を成仏させること[6]。
主な登場人物
主人公
研究所を訪れた人物。プレイヤー自身の分身であり、名前はない。男性で一人称は「僕」または「俺」。
池田貴族
ゲームの舞台となる心霊研究所の所長。心霊スポット、主人公の夢の中、エンディングなど様々な場面に登場し、主人公にメッセージを送る。声は池田自身が吹き込んでいる。
電話の女性
応接室にある黒電話を通じて主人公に語りかけてくる、謎の女性。彼女に電話することで、セーブが行える。主人公が悪霊に憑依された際には、除霊のアドバイスをしてくれる。声だけの登場であり、姿を見せることはなかった。声は声優の島津冴子が担当。攻略本によると、池田は島津の熱心なファンであり、その熱望によって出演が実現した。
エンディング曲
https://music.apple.com/jp/album/in-my-room-single/1327673951
グッズ
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とっ とり 花回廊 所要時間 在 まとめまとめの Youtube 的最佳解答
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生い立ちから修羅場辺りまで
勝手に語らせていただきます
文章力ないしgdgdになる
ことは目に見えているのですが、
生暖かい目で見守ってください
修羅場直前のスペック
私:20代前半、既婚小梨、
兼業主婦、低学歴、元ヤン
旦那:30代半ば、私の夫、
高学歴、高収入、
スポーツマン、健康、日焼け
男、優柔不断、ボンボン、
年よりかなり若く見える、
ご両親は故人
兄:私の兄、私の5歳上、
ロリオタ低所得、低学歴、
色白ガリヒョロ、アキバが似合う男
プリ:夫の浮気相手、
20代後半?、化粧も衣装もケバい
プリ兄:夫と同世代?マッチョ、
夫のジム仲間らしい
まずは生い立ちから
私が2歳の頃、父親が失踪
→タヒ亡宣告
母は働き者なので、
とりあえずの生活は問題なかったが、
母はほとんど家にいないのが
当たり前だった
親戚づきあいも特になく、
5歳上の兄が私の面倒をみてくれて、
私も兄の後をついて回るほど
慕っていたらしい
私が小学生、兄が中学生
高校生の辺りでは、
年に数度かわいい衣装を
着せてもらってお祭りにも
連れて行ってくれた
私が中学生になる頃、
私が厨二病を発症し
「家族と一緒に過ごすなんて
恥ずかしい」
と思い、
兄と距離を取り出す
またその頃と前後して、
兄がロリオタであることに気づき、
それを同級生に話したところ、
キモイの認定をいただき、
ますます疎ましく感じる
私が幼いころ、兄が連れて
行ってくれたお祭りは、
コミ○で、かわいい衣装は
コスプレだったことが判明…
こうして、反発する
対象である父親を持たない私は、
立派なヤン女となり、
中学ではサボりの常習犯
兄との関係も最悪で、
「このオタク!」
「ロリコン!」などの悪口
以外ほとんど会話しない毎日
ぎりぎりで入った高校も
途中で辞めざるを得ない状況に
しかし兄が
「定時制でもいいから高校は
出ておけ」
と転校手続きを勝手にしてしまい、
そのことには文句を言ったが
私も勉強そのものは
嫌いじゃなかったので結局通学
全日制と違って、好きな
メンバーとだけつるんで
いればいい定時制は私の
性分に合っていたこともあり、
そのまま卒業
つづきます
つづきです
卒業時にこれまた兄が
「資格だけは取っておけ」と、
今度は専門学校のパンフを持ってきた
母の勧めもあり、兄と恒例の
大喧嘩の後に専門学校に進学し、
資格を取って卒業
兄とはその後も必要な
会話しかしない状態が続いていた
専門学校を卒業後、
正社員にはなれなかったが
契約社員として資格を
生かせる職場で働くことができ、
働きに問題が無ければ
1年後に正社員に
なれるという条件だった
また、職場が契約している
スポーツジムに通うようになり、
旦那と出会う
旦那は実年齢を聞くと
びっくりするほど若く見え、
兄より年下だと思って
いたくらいだった
旦那の高スペックにも興味は
あったが、
その高スペック故の、
競争を必要としない穏やかな
性格と兄と違って健康的な
所に惹かれていった
また、旦那もちょっと変な
趣味を持っており、
「ケバい女が好き」ということで、
歴代彼女も似たような
感じだったらしい
しかし、主にキャバ嬢などと
付き合っていて、
それを旦那姉たちに紹介すると、
ことごとく反対されてきたそうな
旦那は姉達に囲まれた末っ子
長男で甘やかされて育ったが、
将来を心配もされていたらしい
私は元ヤンの性かメイクは
派手だったが、
貧乏育ちで生活はしっかりしており、
旦那姉たちのお眼鏡に叶い、
なおかつ旦那の趣味にも合う、
ということで順調におつきあい
→旦那の年齢もありスピード
婚の運びとなった
しかし結婚式が間近になった
あたりから旦那と会話が少なくなる
私は勝手に
マリッジブルーだと思って、
特に気にも留めなかった
(性別逆じゃね?とは思ったが)
それでもそこそこ派手な
結婚式を挙げてもらい、
母号泣、兄が
「スーツがダサイ!」と私に
控室で喧嘩を売られた以外は
問題なく終了
新婚旅行は、次の夏休みに、となった
つづきます
つづきです
旦那の大き目のマンションに
私が転がり込んでいたため、
そのままそこで生活することに
しかし、結婚式騒ぎが一段落
したあたりから、
旦那があまり家に帰らなくなる
仕事が忙しい時期でもあったため、
旦那の職場にやや近い
(けどちょっと不便な)
旦那の実家に帰ったりして
いるとのこと
また、職場も簡易宿泊設備が
あるらしく、
そこに泊まることもあるそうな
私自身、正社員になれるか
どうかの瀬戸際だったこともあり、
あまり旦那に構って
いなかったのは事実
新婚当時こそ、専門学校
時代の友人などが連日遊びに
来ており、
気にならなかったが、
そのピークが過ぎると広い
マンションで一人で住む
ことが次第に怖くなり、
母に相談
母は一言
「お兄ちゃんに来てもらいなさい」
背に腹は代えられず、
旦那の許可を貰って、
兄を家に呼んだ
兄の仕事は毎日通勤する
必要が無いため、
時間は比較的自由になり、
次の朝にはでかい
(そしてダサイ)
スポーツバッグのみを抱えて
やってきた
他に喋る相手もいないので、
兄とも少しずつ会話するようになり、
多少は関係が改善されてきたころ、
旦那が帰ってきた
そして離婚してほしい、
と
ザックリ説明すると、
ジム仲間の妹であるプリと
関係を持ち、
プリの方が化粧も服装も
性格も派手なため、
乗り換えたい、とのことだった
「なんじゃそら」とおもいつつ、
多少のショックは受けたのだが、
旦那自身と1カ月に数度しか
会わないような生活をして
いたためか、
「まぁしょうがないか」で落ち着いた
慰謝料云々はびっくり
するくらいの額(8桁)が
提示されたが貧乏育ちの私にとって、
身の丈に合わない額は扱いに
困るのとビビってしまい、
婚姻期間も短いのだし、
と慰謝料は断った
(のちに迷惑料として
いくらかもらったが)
緑の紙は即日提出
旦那と離れるのはさびしくは
あったが、
まぁこんなものか、と思って
いたし、顔も知らないプリの
ことは憎くもなんとも思わなかった
要するに婚姻関係の解消、
じゃなくて、彼氏と別れた、
程度の意識だった
ここまでが前提
前提が長くてごめん
ここからは旦那
→元旦那、
なんだけど書きにくいから旦那、
で通します
つづきます
つづきです
実家に帰ることも考えたが、
一応彼氏に振られた程度の
ショックも受けていたので、
しばらく一人暮らしをしたいと思い、
部屋を探すことになった
旦那の好意で、
1カ月くらいはそのまま
住んでいてもいい、
旦那は実家で生活する、
となった
が、1週間もしないうちに、
旦那がやってきた
プリを連れて
旦那は旦那実家に、この人と
再婚したい、
とプリを連れて行ったらしいのだが、
旦那姉たちの猛反対に会い、
追い返されたらしい
それ以前に勝手に離婚した
ことについて文句も言われたらしい
そこでプリが切れて、
元嫁(私)が邪魔してるせいだ!
元嫁に会わせろ!
元嫁に旦那姉たちを説得させろ!
と騒いだらしくそれでこの日の訪問
ただ、旦那とプリだけが
来ればいいものを、
なぜかプリ兄までやってきた
このプリ兄が非常にデカく、
リビングに入ってくるときに
頭を屈めるほどのサイズ
これだけで十分な威圧感だったので、
しょうがないので
人数合わせのためにも、
と私兄も同席させて話し合い(?)
プリ
「なぜ貴女
(こんな上品な言い方
しなかったけど)
が結婚できて、
私が結婚できないのか!?」
私「え?さあ?」
プリ
「貴女が旦那姉達に、私(プリン)
の悪口を言ったんじゃないか!?」
私
「そもそも、貴女(プリン)
とは初対面ですし」
プリ「結婚式で会っただろ!」
私「???」
つづきます
ここで兄がボソっと「服」と言った
結婚式らしからぬ、花嫁()
に対抗するような派手な
ドレス着てたヤツだったw
私「あああのヒラヒラの?」
プリ「バカにしてんのか!?」
私「すいません、
わかりませんでした」
プリ
「私の方が旦那君の好みに
合うのに!」
私「そうみたいですね」
プリ「私の方が旦那君を愛してる」
私「はぁ」
プリ「おまえなんか貧乏人のくせに」
私「そうですね」
プリ「バカにしてんのか!?」
(以下似たような
やり取りなので省略)
ちなみに旦那はニコニコし
てるだけでどっちの味方も
しないというポジション
この穏やかな表情が
好きだったのだけど、
単に危険を察知する能力が
欠けているとしか思えない
プリ兄は腕組みして睨みつけてるし、
私兄は空気だし
そのうち私の返答が
気に入らなくなって激高した
プリがテーブル越しに私にビンタ
かなりムカっ腹が立ったけど
つとめて冷静に
「お帰りください」と言ってみた
しかし、それが更にプリの
気に障ったらしくお決まりの
「バカにしてんのか!?」の
セリフとともにテーブルを
超えて掴みかかってきた
こうなると元ヤンの私も
おとなしくしているわけにはいかず、
反撃開始
自宅リビングにて
キャットファイトが展開される有様に
つづきます
つづきです
といっても、喧嘩慣れしてる
私がプリに負けるわけもなく、
プリは私のカウンターの
ビンタを食らってその場で泣き崩れた
嘘泣きだと思ってたらマジ
泣きで化粧が剥げて怖かったw
そして旦那ニコニコ、
私兄空気
が、プリ兄はそうでもなく
私を突き飛ばした
「てめ俺の妹になにしやがる!」
ええ?手を出したのそっちでしょ、
とか、なんでこのタイミング?
とかいろいろ言いたかったが、
それどころじゃなく
マッチョなプリ兄にビンタされた
女相手の喧嘩ならともかく、
男相手では分が悪いので
速攻で逃げたかったのだけど、
私は漏らすくらいビビって
立てなかった
旦那はそれでもニコニコ、
しかしここで私兄が覚醒
「ちょ、ちょっと…」と
かっこ悪い台詞と、
両手を広げて腰が引けた
かっこ悪いポーズで私と
プリ兄の間に立った
と思った瞬間に、突き飛ばされる私兄
テーブルの上に倒れこんだ
兄だったが、
テーブルの上にあった
コーヒーをカップごと
プリ兄に投げつけ、
私に「逃げろ!」と
リビングから廊下に出る
ドアを指差した
台詞はかっこいいけど、
声が震えてるよ兄ちゃん!
とも思ったが、
私は廊下へ脱出
そして
「お兄ちゃんも逃げて!」と
実に10年ぶりに
「お兄ちゃん」とか言っちゃう私
言われるまでもなく、
逃げ出すガリヒョロオタクの私兄
廊下からマンションの外へ
通じるドアへ向かい、
ドアノブに手をかけて振り返ると、
兄はリビングのドアの陰にいる
プリ兄がドアから出て
こようとしている
ここでまた私が
「お兄ちゃん!」と叫ぶと
私兄がドアに体当たり
頭を屈めてドアをくぐろうと
していたプリ兄の脳天を
ドアが強打したらしく、
その場で蹲った
そして兄妹が実に
12年ぶりに手をつないで
マンションホールを駆け抜けた
つぎで終わりです
その後は箇条書きで
・タクシーに飛び乗るも、
お金を持ってないので、
旦那実家に逃げ込む
・旦那姉達が、旦那を〆てくれる
・傷害事件?
について弁護士を入れる
入れないの話し合いがあったらしく、
結果双方お咎め無し
(全部
とっ とり 花回廊 所要時間 在 一二三渡辺 Youtube 的最佳解答
Kyoto Imperial Palace (District Kamigyou Kyoto) 17, the public begins annual fall under the fine autumn day, many tourists, we enjoyed the garden began to convey the beauty of coloring and court buildings.
In this exhibition, festival Kamo (hollyhock festival) as well as state of the starting matrix of annual replace and furniture for the winter, "dressing (for example is also the time)" has been reproduced using the doll look for.
Published 21 days free. Time is 9:00 am Introduction 3:30 pm. Gagaku at 10:00 am on May 20 and 11, and 11 at 10 am The Football 21 (Kemari) will showcase.
紫宸殿
京都御所秋季一般公開を次のとおり行います。(申込手続不要,無料)。
* 1 期間
o 平成22年11月17日(水)から11月21日(日)までの5日間
* 2 入門時間
o 午前9時(開門)から午後3時30分(閉門)まで
* 3 参観者は,宜秋門(ぎしゅうもん)から参入し,清所門(せいしょもん)から退出することになります。
(清所門の最終退出時刻は,午後4時15分です。)
* 4 展示
展示内容 建物 展示内容
御車寄(おくるまよせ) 賀茂祭「進発(しんぱつ)の儀(ぎ)」(人形3体)
回廊(かいろう)(東側) 生け花(月輪未生流(つきのわみしょうりゅう),御室流(おむろりゅう),嵯峨御流(さがごりゅう))
紫宸殿(ししんでん) 高御座(たかみくら)・御帳台(みちょうだい)
清涼殿(せいりょうでん) 釣灯籠(つりとうろう)5基,年中行事「更衣(ころもがえ)」(人形5体)
小御所(こごしょ) 「小御所会議」解説パネル
御学問所(おがくもんじょ) 「儲君ちょくん親王しんのう御読書おどくしょ始(はじめ」解説パネル
御常御殿(おつねごてん) 女房(にょうぼう) (人形2体)
平成22年秋季一般公開飾り付けの説明へ
※参観順路からは,各御殿の障壁画がご覧いただけます。
主な障壁画へ
* 5 催し物
催しの内容 月日 催し物 時間 場所
11月20日(土) 雅楽演奏
(平安雅楽会) 10:00,11:00 春興殿(しゅんこうでん)前広場
雨天時:承明門(じょうめいもん)内
11月21日(日) 蹴鞠
(蹴鞠保存会) 10:00,11:00 春興殿(しゅんこうでん)前広場
雨天時:新御車寄(しんみくるまよせ)
* 6 特記事項
o 京都御所の通常の参観については,11月16日(火)と11月22日(月)の両日は休止となります。
京都御所一般公開に際してのお願いへ
* 照会先:宮内庁京都事務所庶務課
* 電話:075-211-1211(8:30~17:15平日のみ)
京都御所(京都市上京区)で17日、恒例の秋の一般公開が始まり、秋晴れの下、大勢の観光客が、宮廷美を伝える建造物や色づき始めた庭園を堪能した。
今回の展示では、賀茂祭(葵祭)の行列出発の様子のほか、冬用の調度品などに取り換える年中行事「更衣(ころもがえ)」の様子が人形を使って再現されている。
公開は21日までで無料。入門時間は午前9時~午後3時半。20日午前10時と11時に雅楽、21日午前10時と11時に蹴鞠(けまり)が披露される。