「新型コロナウイルスに勝ち抜く期間へ」
国の緊急事態宣言が今月31日まで延長されたことを受けて、本日臨時の記者会見を行い、都の対応を発表しました。
感染爆発が何とか抑えられているのは、ひとえに都民の皆様、事業者の皆様のおかげです。多大なるご協力に感謝を申し上げます。また私たちの命と健康を守るため、連日奮闘していただいている医療従事者の皆様、生活インフラを支えていただいているエッセンシャルワーカーの皆様にも、あらためて心から感謝を申し上げます。
本日の都内新規感染者は58名（濃厚接触者29名、経路調査中29名）で、新規感染者数は減少傾向にあります。しかしながら減少ペースは鈍く、3月下旬の状況を下回ることはできていません。都内の感染者数は依然として高水準が続いています。
ここで感染拡大防止の手を緩めてしまっては、今までの努力が水泡に帰してしまいます。有識者の皆様からは、軽症者が急変して重症化するケースが報告されるなど、予断を許さない状況です。
このような状況を踏まえ、東京都としてこれまでと同様の内容で緊急事態措置を5/31まで継続することといたします。都民の皆様には、引き続きご不便をおかけしますが、不要不急の外出自粛にご協力をお願いいたします。
通勤や通院、食料品の買い物の外出は制限されません。テレワークや時差出勤、3密を避けるなど工夫をいただき、咳エチケットや手洗いを励行してください。
5/31までを「新型コロナウイルスに勝ち抜く期間」と位置づけて、「自分がやらなければ、闘いは終わらない」という意識を都民全員で共有し、この難局を乗り越えて参りましょう。
【出口のロードマップ策定へ】
東京都は他府県と比べると群を抜いて感染者が多いため、感染拡大防止を引き続き強くお願いしていくことになります。しかし東京都の経済にとっても、31日まではまさしく正念場です。自粛で大きな影響を受けている経済活動にも配慮して対策を講じます。まずは都独自の出口戦略に向け、緊急事態措置の緩和や解除をするにあたって、基準となるロードマップを策定してまいります。
◎感染拡大防止協力金の追加支給
『5月6日まで』と思って頑張ってこられた方も多数おられる中で、5月末いっぱいまでの延長は、事業者の皆様にとって本当に大きな影響のある事態です。支援策として、7日以降も都の要請に全面的に応じていただける事業者には、「感染拡大防止協力金」を追加で支給させていただきます。
◎都立学校の休校延長とオンライン学習の環境整備
8日までとしていた休校について、31日まで延長を決定しました。休校がさらに長期化することから、小中学校のオンライン学習の環境などを整備する。オンライン学習等の環境整備に向けた緊急支援（84億円）を専決処分により、迅速に実施します。
◎PCR検査、医療体制について
現在都内では民間を含め、約3,000件/日の処理能力を擁しています。またさらに東京都医師会等の協力のもと、地域のPCR検査センターの設置が進んでいます。なお、宿泊療養施設についてもすでに5施設2800室以上確保しています。
東京都は引き続き医療機関やPCR検査センター等への補助など、第二回定例会への補正予算提出も含め、切れ目なく適切な支援を行ってまいります。
都民の命を守るため、入院治療、宿泊療養、検査体制を充実させていきますので、どうぞご安心ください。
◎「東京都新型コロナウイルス感染症支援情報ナビ」開設
東京都では、事業者向け・個人向け、様々な支援策を用意しております。よりわかりやすく検索、閲覧できるサイトを開設いたしました。
国による支援策も併せて検索できるようになっておりますので、ぜひご活用ください。
https://covid19.supportnavi.metro.tokyo.lg.jp/
